ばねに接続された質量 $m$ の物体が水平面上で単振動する問題です。ばねを2本並列に接続した場合や、鉛直ばね振り子への拡張も扱います。
立式:運動方程式は $ma = -kx$ です。$a = \ddot{x}$ とすると、
$$m\ddot{x} = -kx \quad \Longrightarrow \quad \ddot{x} = -\frac{k}{m}x$$
これは角振動数 $\omega = \sqrt{\dfrac{k}{m}}$ の単振動の式です。
周期:
$$T = \frac{2\pi}{\omega} = 2\pi\sqrt{\frac{m}{k}}$$
数値例:例えば質量 m = 0.50 kg、ばね定数 k = 200 N/m のとき、周期は T = 2π × √(0.50 ÷ 200) = 2π × √(0.0025) = 2π × 0.050 = 0.31 s。振幅 A = 0.10 m なら最大速度は v = A × √(k ÷ m) = 0.10 × √(200 ÷ 0.50) = 0.10 × 20 = 2.0 m/s。
単振動の周期は振幅によらない。ばね定数 $k$ が大きいほど、質量 $m$ が小さいほど周期は短くなる。
立式:エネルギー保存より、
$$\frac{1}{2}kA^2 = \frac{1}{2}mv_{\max}^2 + \frac{1}{2}k \cdot 0^2$$
つり合い位置($x=0$)で弾性エネルギーがゼロとなり、すべて運動エネルギーに変換されます。
速度が最大になるのは $x = 0$(つり合い位置)
エネルギー保存を使えば、運動方程式を解かなくても最大速度が求まる。単振動では $v_{\max} = A\omega$ は頻出公式。
立式:2本のばね(ばね定数 $k$)を並列に接続すると、合成ばね定数は $k' = 2k$ です。
$$T' = 2\pi\sqrt{\frac{m}{2k}} = \frac{1}{\sqrt{2}} \cdot 2\pi\sqrt{\frac{m}{k}} = \frac{T}{\sqrt{2}}$$
直列の場合は $\dfrac{1}{k'} = \dfrac{1}{k} + \dfrac{1}{k} = \dfrac{2}{k}$ より $k' = k/2$ となり、周期は $T' = 2\pi\sqrt{2m/k} = \sqrt{2}\,T$ と長くなる。
並列ばね → 合成ばね定数は和($k_1 + k_2$)で硬くなる → 周期は短くなる。直列ばね → 合成ばね定数は逆数の和の逆数で柔らかくなる → 周期は長くなる。