基本問題24 自由落下のグラフ

(1) $v\text{-}t$ グラフ & (2) $y\text{-}t$ グラフ

直感的理解
$v = gt$ は原点を通る直線(傾き $g$)。$y = \frac{1}{2}gt^2$ は原点を通る上に凸の放物線。速さは時間に比例して一定の割合で増え、落下距離は時間の2乗に比例して加速的に増える。

(1) $v\text{-}t$ グラフ:

自由落下の速度は $v = gt$ なので、$v$ は $t$ の1次関数です。

$$v = gt = 9.8\,t$$

これは原点を通る傾き $g = 9.8\;\mathrm{m/s^2}$ の直線です。例えば $t = 1.0$ s で $v = 9.8$ m/s、$t = 2.0$ s で $v = 19.6$ m/s。

(2) $y\text{-}t$ グラフ:

落下距離は $y = \dfrac{1}{2}gt^2$ なので、$y$ は $t$ の2次関数です。

$$y = \frac{1}{2} \times 9.8 \times t^2 = 4.9\,t^2$$

これは原点を通る放物線です。$t = 1.0$ s で $y = 4.9$ m、$t = 2.0$ s で $y = 19.6$ m と、距離は加速的に増えます。

答え:
(1) 原点を通る傾き $g = 9.8\;\mathrm{m/s^2}$ の直線
(2) 原点を通る $y = \dfrac{1}{2}gt^2$ の放物線
Point

$v\text{-}t$ グラフの傾き=加速度面積=変位。自由落下では傾きが一定($= g$)なので直線になる。

(3) $h\text{-}t$ グラフ & (4) $y\text{-}v$ グラフ

直感的理解
$h\text{-}t$ グラフは「高さが時間とともに加速的に減少する」ことを示す下に凸の放物線。$y\text{-}v$ グラフは $v^2 = 2gy$ の関係を表し、速さの2乗に比例して落下距離が増える放物線になる。

(3) $h\text{-}t$ グラフ:

地面からの高さを $h$、初期高さを $H$ とすると

$$h = H - \frac{1}{2}gt^2 = H - 4.9\,t^2$$

$t = 0$ で $h = H$ から始まり、時間とともに加速的に減少する下に凸の放物線です。

(4) $y\text{-}v$ グラフ:

$v^2 = 2gy$ を $y$ について解くと

$$y = \frac{v^2}{2g} = \frac{v^2}{2 \times 9.8} = \frac{v^2}{19.6}$$

$y$ は $v$ の2乗に比例するので、原点を通る放物線です。例えば $v = 9.8$ m/s のとき $y = \dfrac{9.8^2}{19.6} = 4.9$ m。

答え:
(3) 初期高さ $H$ から始まる下に凸の放物線 $h = H - \dfrac{1}{2}gt^2$
(4) 原点を通る放物線 $y = \dfrac{v^2}{2g}$
補足:4つのグラフの比較
グラフ関係式形状
$v\text{-}t$$v = gt$直線(傾き $g$)
$y\text{-}t$$y = \frac{1}{2}gt^2$放物線(上に開く)
$h\text{-}t$$h = H - \frac{1}{2}gt^2$放物線(下に凸)
$y\text{-}v$$y = \frac{v^2}{2g}$放物線($v^2$ に比例)
Point

自由落下の3公式から 2変数の関係 を導き、グラフの形を判断する。直線か放物線かは「比例 or 2乗に比例」で決まる。横軸・縦軸の変数を式に代入して $y = f(x)$ の形にすれば一目瞭然。