基本問題54 斜面上の力のつりあい

斜面上の物体に糸を結んだつりあい

直感的理解
斜面上の物体では、重力を「斜面に平行な成分」と「斜面に垂直な成分」に分解するのがコツです。糸が斜面に沿って引っ張るなら、斜面方向のつりあいで張力が、垂直方向のつりあいで垂直抗力が求まります。

設定:傾き $\theta = 45°$ の斜面上に重さ $W = 200$ N の物体を置き、糸が斜面に沿って引く力 $T$ [N] でつりあわせます。斜面からの垂直抗力を $N$ [N] とします。

斜面に沿った方向(上向き正):張力 $T$ と重力の斜面平行成分 $W\sin\theta$ がつりあいます。

$$ T = W\sin\theta $$

数値を代入します($W = 200$ N, $\theta = 45°$):

$$ T = 200 \times \sin 45° = 200 \times \frac{\sqrt{2}}{2} = 100\sqrt{2} \fallingdotseq 141 \text{ N} $$

斜面に垂直な方向(斜面から離れる向き正):垂直抗力 $N$ と重力の斜面垂直成分 $W\cos\theta$ がつりあいます。

$$ N = W\cos\theta $$ $$ N = 200 \times \cos 45° = 200 \times \frac{\sqrt{2}}{2} = 100\sqrt{2} \fallingdotseq 141 \text{ N} $$
答え:
$$T = 100\sqrt{2} \fallingdotseq 141 \text{ N}$$ $$N = 100\sqrt{2} \fallingdotseq 141 \text{ N}$$
補足:θ = 45° のときの特徴

$\theta = 45°$ のときは $\sin 45° = \cos 45°$ なので、斜面に平行な成分と垂直な成分が等しくなります。つまり $T = N$ です。角度が大きくなるほど $T$ は増加し、$N$ は減少します。

Point

斜面問題の鉄則:重力 $W$ を斜面平行成分 $W\sin\theta$ と垂直成分 $W\cos\theta$ に分解する。斜面方向と垂直方向それぞれでつりあいの式を立てる。