設定:太さが一様でない棒 AB(長さ $L = 2.8$ m)。A端が太く(重い)、B端が細い(軽い)。棒の質量は $0.50$ kg。A端から $d$ の位置に台を置いて水平につりあう点を探す。
Step 1:つりあいの条件式
台の位置(A端からの距離 $d$)に支点を置いたとき、棒が水平につりあうには支点まわりのモーメントの和が 0 でなければなりません。重心が A 端から $x_G$ の位置にあるとすると:
$$\text{棒の重力} \times (x_G - d) = 0$$つまり、$d = x_G$ のとき(支点が重心の真下にあるとき)につりあいます。
Step 2:モーメントによる検証
仮に A 端に質量 $m_A = 0.30$ kg、B 端に質量 $m_B = 0.20$ kg が集中しているモデルで考えると、A 端まわりのモーメントのつりあいから:
$$x_G = \frac{m_A \times 0 + m_B \times L}{m_A + m_B}$$数値を代入すると:
$$x_G = \frac{0.30 \times 0 + 0.20 \times 2.8}{0.30 + 0.20} = \frac{0 + 0.56}{0.50} = \frac{0.56}{0.50} = 1.12 \text{ m}$$実際の棒は連続的に太さが変わるため、実験で台を動かしてつりあう位置を測定します。
Step 3:実験結果
台をA端から $1.2$ m の位置に置いたとき水平につりあったので:
$$d = x_G = 1.2 \text{ m}$$この位置は棒の中心($L/2 = 1.4$ m)より A 端寄りであり、太い(重い)側に重心が偏っていることが確認できます。
実験的に重心を求める方法:
太さが一様でない場合、重心は必ずしも幾何学的中心($L/2$)にはなく、密度が大きい(重い)部分の方に寄ります。
重心と支点:物体の重心に支点を置くと物体は水平につりあう。重心位置では、支点まわりの重力によるモーメントの総和がゼロになる。これは重心の定義そのものである。