設定:あらい斜面(傾き角 $\theta$)上で質量 $m$ の物体を距離 $d$ だけ斜面に沿って引き上げる。動摩擦係数 $\mu'$、$g = 9.8$ m/s²。
加えた力 $F$ の仕事:力 $F$ は斜面上向き、変位も斜面上向きで同じ向き($\theta = 0°$):
$$W_F = Fd\cos 0° = Fd$$重力の仕事:高さ $h = d\sin\theta$ だけ上昇するので:
$$W_g = -mgh = -mgd\sin\theta$$垂直抗力の仕事:垂直抗力は斜面に垂直で、変位は斜面に沿うため直交($90°$):
$$W_N = Nd\cos 90° = 0$$摩擦力の仕事:動摩擦力 $f = \mu' N = \mu' mg\cos\theta$ で、変位と逆向き($180°$):
$$W_f = fd\cos 180° = -\mu' mgd\cos\theta$$仕事-エネルギー定理より、合力がした仕事は運動エネルギーの変化に等しい:
$$W_{\text{合}} = \Delta E_k = \frac{1}{2}mv^2 - \frac{1}{2}mv_0^2$$斜面上の仕事:重力の仕事は高さ変化 $h$ だけで決まる($W_g = \pm mgh$)。垂直抗力は変位に常に直交するので仕事は 0。摩擦力は常に運動と逆向きで負の仕事をする。