基本問題121 力学的エネルギーの保存

ばねによる打ち上げと力学的エネルギー保存

直感的理解
圧縮されたばねの弾性エネルギー $\frac{1}{2}kx^2$ が、小球の位置エネルギー $mgh$ に変換されます。ばねの縮みが大きいほど、打ち上げ高さも大きくなります。

設定:水面上にばね(ばね定数 $k$)を設置し、$x_0 = 0.20$ m 縮めた状態で質量 $m = 0.50$ kg の小球を乗せて放す。ばねの自然長の位置から最高点までの高さ $h$ を求める。$g = 9.8$ m/s²。

エネルギー保存

ばねが自然長に戻った瞬間に小球が離れ、あとは鉛直投げ上げ。

圧縮時(速さ 0)→ 最高点(速さ 0)でエネルギー保存:

$$\frac{1}{2}kx_0^2 = mgh$$

$h$ について解くと:

$$h = \frac{kx_0^2}{2mg}$$

$k = 200$ N/m、$x_0 = 0.20$ m、$m = 0.50$ kg、$g = 9.8$ m/s² を代入:

$$h = \frac{200 \times 0.20^2}{2 \times 0.50 \times 9.8} = \frac{200 \times 0.040}{9.8} = \frac{8.0}{9.8} \fallingdotseq 0.82 \text{ m}$$
答え:
$h = \dfrac{kx_0^2}{2mg} \fallingdotseq 0.82$ m
補足:エネルギー保存と散逸

摩擦がある場合は力学的エネルギーの一部が熱エネルギーに変わりますが、全エネルギー(力学的+熱)は保存されます。

Point

ばねのエネルギー保存:弾性エネルギー $\frac{1}{2}kx^2$ → 位置エネルギー $mgh$。速さ 0 の状態どうしで比較すると $h = kx^2 / (2mg)$。