基本問題221 熱膨張

鉄製レールの線膨張

直感的理解
鉄製レールは温度が上がると膨張します。$25$ m のレールでも $50$°C の温度上昇で約 $2$ cm 伸びます。レールの継ぎ目に隙間が必要なのはこのためで、隙間が足りないとレールが曲がってしまいます。

設定:$0$°C で $L_0 = 25$ m のレール。線膨張率 $\alpha = 1.7 \times 10^{-5}$ /K。$50$°C での伸び。隙間 $1.2$ cm で足りるか。

線膨張の公式:$\Delta L = L_0 \alpha \Delta T$

数値代入:

$$\Delta L = 25 \times 1.7 \times 10^{-5} \times (50 - 0)$$

計算:

$$= 25 \times 1.7 \times 10^{-5} \times 50 = 25 \times 8.5 \times 10^{-4}$$ $$= 2.125 \times 10^{-2} \text{ m} \fallingdotseq 2.1 \text{ cm}$$

隙間との比較: $\Delta L = 2.1$ cm $> 1.2$ cm(隙間)→ 隙間は足りない

答え:
伸び $\Delta L \fallingdotseq 2.1$ cm。隙間 $1.2$ cm では足りない。
補足:レールの継ぎ目の設計

実際の鉄道レールでは、温度変化による膨張を吸収するために継ぎ目に隙間を設けます。近年はロングレール(200m以上)を使い、レールを固定して内部応力で膨張を抑える設計も増えています。

Point

線膨張:$\Delta L = L_0 \alpha \Delta T$。温度変化後の長さは $L = L_0(1 + \alpha \Delta T)$。日常では小さな膨張でも、長い構造物では無視できない。