応用問題286 正弦波の式と定在波(定常波)

正弦波の式の構築

直感的理解
正弦波の式を作るには、まず原点の振動の式を作り、それを空間に拡張します。初期条件「\(t = 0\) で \(y = 0\)、負の向きに振動開始」は \(-\sin\) 型を意味します。同位相反射による反射波が加わると定在波になります。

パラメータ:

(1)(2) グラフの描画:

\(t = 0\) で \(y = 0\) かつ \(y\) 軸負方向に動くので、原点の式は:

\(t = 0\) の波形(\(y\)-\(x\) 図):正の向きに進む波なので

\(t = 0\) を代入:\(y = -0.10\sin\!\left(-\frac{2\pi x}{0.72}\right) = 0.10\sin\frac{2\pi x}{0.72}\)

\(t = 1.50\) s の波形:式に \(t = 1.50\) を代入して描画。

(3) 原点の変位の式:

原点 \(x = 0\) の振動を考えます。\(t = 0\) で \(y = 0\) かつ \(y\) 軸負方向に動き始めるので、\(-\sin\) 型です。角振動数は:

$$\omega = \frac{2\pi}{T} = \frac{2\pi}{0.20} = 10\pi \text{ [rad/s]}$$

よって原点の変位の式は:

$$y_0 = -A\sin\omega t = -0.10\sin 10\pi t$$

(4) 任意の位置の式:

正の \(x\) 方向に速さ \(v = 3.6\) m/s で進む正弦波なので、波数 \(k\) は:

$$k = \frac{2\pi}{\lambda} = \frac{2\pi}{0.72} \text{ [rad/m]}$$

一般の点 \(x\) の変位は、原点の振動を \(x/v\) だけ遅らせた形です:

$$y = -0.10\sin\!\left(\omega t - kx\right) = -0.10\sin 2\pi\!\left(\frac{t}{0.20} - \frac{x}{0.72}\right)$$
答え(1)(2): 上のシミュレーション参照。\(t = 0\) と \(t = 1.50\) s の波形はそれぞれ \(\sin\) 関数を \(\lambda = 0.72\) m の周期でプロット。
答え(3):
$$y_0 = -0.10\sin 10\pi t$$
答え(4):
$$y = -0.10\sin 2\pi\!\left(\frac{t}{0.20} - \frac{x}{0.72}\right) = -0.10\sin\!\left(10\pi t - \frac{2\pi x}{0.72}\right)$$
補足:同位相反射と定在波

同位相反射(自由端反射)では、反射波は入射波と同じ位相で反射します。反射点は定在波のになります。

入射波と反射波の合成:

$$y_{\text{入}} + y_{\text{反}} = 2A\cos\!\left(\frac{2\pi(x-L)}{\lambda}\right)\sin\!\left(\frac{2\pi t}{T}\right)$$

これが定在波の式です。節の間隔は \(\lambda/2 = 0.36\) m、\(0 \le x \le 1.80\) m の範囲で節が 5 か所あります。

Point

初期条件「\(t = 0\) で \(y = 0\)、負の向きに動く」→ \(-\sin\) 型。正弦波の式 \(y = A\sin\!\left(\omega t - kx + \phi_0\right)\) で \(\phi_0\) を調整。同位相反射の反射点は