基本問題289 波の屈折

水面波の干渉(腹線・節線の本数)

直感的理解
垂直二等分線上のすべての点では、2つの波源からの距離が等しいため経路差は 0 です。同位相の波源なら必ず強めあいます。節線の本数は「\(d/\lambda\) の比」で決まり、線分 AB を横切る節線 1 本が線分上に弱めあいの点を 1 つ作ります。

水面上に 7.0 cm 離れた2点 A, B が同位相で振幅の等しい波長 2.8 cm の波を出している。

(1) 垂直二等分線上の点:

垂直二等分線上の任意の点 P では、A, B からの距離が等しいため:

$$|l_A - l_B| = 0 = 0 \cdot \lambda$$

同位相の波源で経路差が \(m\lambda\)(\(m = 0\))なので強めあう(腹線上の点)。

(2) 節線の本数:

同位相の波源からの波が弱めあう条件(節線の条件):

$$|l_A - l_B| = \left(m + \frac{1}{2}\right)\lambda \quad (m = 0, 1, 2, \ldots)$$

各 \(m\) に対して経路差を計算します(\(\lambda = 2.8\) cm):

$$m = 0:\quad |l_A - l_B| = \frac{1}{2} \times 2.8 = 1.4 \text{ cm}$$ $$m = 1:\quad |l_A - l_B| = \frac{3}{2} \times 2.8 = 4.2 \text{ cm}$$ $$m = 2:\quad |l_A - l_B| = \frac{5}{2} \times 2.8 = 7.0 \text{ cm}$$

経路差の最大値は波源間距離 \(d = 7.0\) cm です。\(m = 2\) のとき経路差が \(d\) とちょうど等しく、これは A, B の延長線上に相当するため節線としては現れません。

したがって \(m = 0, 1\) の 2 組で、それぞれ左右対称に 2 本ずつ → 合計 4 本

(3) 線分 AB 上の弱めあいの点:

線分 AB 上の点 P では \(l_A + l_B = d = 7.0\) cm が成り立ちます。弱めあう条件と連立すると:

$$\begin{cases} l_A + l_B = 7.0 \\ |l_A - l_B| = 1.4 \text{ または } 4.2 \end{cases}$$

各経路差に対し、線分上に A 寄りと B 寄りの 2 点ずつ存在するため、合計 4 か所

(5) \(d = 5.6\) cm のとき:

節線の条件 \((m + 1/2)\lambda \le d\) を確認します:

$$\left(m + \frac{1}{2}\right) \times 2.8 \le 5.6 \quad \Rightarrow \quad m + \frac{1}{2} \le 2 \quad \Rightarrow \quad m \le 1.5$$

\(m = 0, 1\) の 2 組で節線は 4 本。腹線の条件 \(|l_A - l_B| = m\lambda\) では \(m = 0, 1, 2\) が可能なので腹は 5 か所です。

答え:
(1) 強めあう(経路差 0)
(2) 節線は 4 本
答え(続き):
(3) 4 か所(節線が線分 AB を横切る点)
(5) \(d = 5.6\) cm のとき:\((m+1/2) \times 2.8 \le 5.6\) → \(m \le 1.5\) → \(m = 0, 1\) の 2 組で節線 4 本。線分 AB 上の腹の数は節線の間と両端の波源寄りの部分を数えて 5 か所
補足:腹線と節線の本数の数え方

線分 AB 上の腹(強めあい)の数 = 節(弱めあい)の数 + 1(一般に)。

腹の条件 \(|l_A - l_B| = m\lambda\):

  • \(m = 0\):中点(1 か所)
  • \(m = 1\):\(|l_A - l_B| = 2.8\) cm → 2 か所
  • \(m = 2\):\(|l_A - l_B| = 5.6\) cm → 2 か所(\(d = 7.0\) の場合)

合計 5 か所の腹があります。

Point

垂直二等分線上は常に経路差 0 → 強めあい。節線の本数は \((m+1/2)\lambda \le d\) を満たす \(m\) の数の 2 倍。線分 AB 上の腹・節の数は条件を 1 つずつ確認する。