問題設定:がけの前方に向かって速さ 10 m/s で走っている人が叫んだところ、4.0 秒後にこだまが聞こえた。音速 340 m/s。
(1) 叫んだ瞬間のがけまでの距離(静止している場合):
人が静止しているとき、音は壁まで距離 \(d\) を往復します。往復にかかる時間が 4.0 s なので:
$$2d = V \times t = 340 \times 4.0 = 1360 \text{ m}$$ $$d = \frac{1360}{2} = 680 \text{ m}$$(2) 速さ 10 m/s で壁に向かって走る場合:
叫んだ瞬間の位置から壁までの距離を \(d\) とします。音が壁に到達する時間を \(t_1\)、反射音が戻ってくる時間を \(t_2\) とすると:
$$t_1 + t_2 = 4.0 \text{ s} \quad \cdots\text{①}$$行き(音が壁に届くまで):音は速さ \(V = 340\) m/s で距離 \(d\) を進みます:
$$V t_1 = d \quad \Rightarrow \quad t_1 = \frac{d}{340} \quad \cdots\text{②}$$帰り(反射音が人に届くまで):時刻 \(t_1\) で人は壁から \(d - 10t_1\) の位置にいます。反射音(速さ \(V\))と人(速さ \(v = 10\) m/s)が近づくので:
$$(V + v)\,t_2 = d - v\,t_1 \quad \Rightarrow \quad 350\,t_2 = d - 10\,t_1 \quad \cdots\text{③}$$②を③に代入:
$$350\,t_2 = d - 10 \cdot \frac{d}{340} = d\!\left(1 - \frac{10}{340}\right) = d \cdot \frac{330}{340}$$①より \(t_2 = 4.0 - t_1 = 4.0 - d/340\) を代入:
$$350\!\left(4.0 - \frac{d}{340}\right) = \frac{330}{340}\,d$$ $$1400 - \frac{350d}{340} = \frac{330d}{340}$$ $$1400 = \frac{350d + 330d}{340} = \frac{680d}{340} = 2d$$ $$d = 700 \text{ m}$$音と人が出会う問題として考えます。音は壁まで往復、人は壁に向かって走る。4.0 s 間に:
音の往復距離は $2d$(初期距離の往復)ですが、人が近づく分を補正:
$$2d = 340 \times 4.0 + 10 \times 4.0 = 1400 \text{ m}$$ここで正確には、行きは音と人が同方向に進むため:$2d = (V - v)t_1 \cdot 2$... ではなく、上記の連立方程式が正確です。$d = 700$ m。
移動しながらの反射音:観測者が壁に向かって速さ $v$ で走るとき、音を出してからこだまが聞こえるまでの時間 $t$ と壁までの初期距離 $d$ の関係は $d = \dfrac{(V+v)t}{2}$(簡易式)。正確には行きと帰りで相対速度が異なるため連立方程式を解く。