応用問題343 液体中の光源のレンズによる像

設問(1) レンズの焦点距離

直感的理解
容器に液体が入っていないとき、光源からレンズまでの距離 $a = 15.0\,\text{cm}$、レンズからスクリーンまでの距離 $b = 30.0\,\text{cm}$ で鮮明な像ができるので、写像公式から焦点距離が求まります。

写像公式:$a = 15.0\;\text{cm}$、$b = 30.0\;\text{cm}$ を代入:

$$\frac{1}{f} = \frac{1}{a} + \frac{1}{b} = \frac{1}{15.0} + \frac{1}{30.0} = \frac{2}{30.0} + \frac{1}{30.0} = \frac{3}{30.0} = \frac{1}{10.0}$$ $$\therefore \quad f = 10.0\;\text{cm}$$
答え:
$$f = 10.0\,\text{cm}$$
Point

スクリーンに鮮明な像 → 写像公式 $1/a + 1/b = 1/f$ をそのまま適用する。

設問(2) 液体の屈折率

直感的理解
液体中の光源は、みかけの深さの位置にあるように見えます。レンズにとって光源は「みかけの位置」にあるのと同じなので、写像公式にはみかけの距離を代入します。

設定:液体の深さ $10.0\,\text{cm}$、液面からレンズまで $5.0\,\text{cm}$。スクリーン位置 $50.0\,\text{cm}$(レンズから$b' = 50.0 - 15.0 = 35.0\,\text{cm}$)。

光源からレンズへ向かう光は、液体から出てレンズに進みます。みかけの深さは $10.0/n$ なので、レンズから光源のみかけの位置までの距離 $a'$ は:

$$a' = 5.0 + \frac{10.0}{n}$$

スクリーン位置 $50.0\;\text{cm}$(光源から $15.0 + b' = 50.0$ cm)より $b' = 35.0\;\text{cm}$。写像公式 $\dfrac{1}{a'} + \dfrac{1}{b'} = \dfrac{1}{f}$ に $b' = 35.0$、$f = 10.0$ を代入:

$$\frac{1}{a'} = \frac{1}{f} - \frac{1}{b'} = \frac{1}{10.0} - \frac{1}{35.0} = \frac{3.5 - 1.0}{35.0} = \frac{2.5}{35.0} = \frac{1}{14.0}$$ $$\therefore \quad a' = 14.0\;\text{cm}$$

$a' = 5.0 + \dfrac{10.0}{n} = 14.0$ より:

$$\frac{10.0}{n} = 14.0 - 5.0 = 9.0$$ $$n = \frac{10.0}{9.0} = \frac{10}{9} \fallingdotseq 1.11$$
答え:
$$n = \frac{10}{9} \fallingdotseq 1.11$$
補足:波の独立性と重ね合わせの原理

2つの波が出会っても互いに影響を及ぼしません(波の独立性)。重なっている部分では変位の和が合成波の変位になります。

Point

液体中の光源のレンズ問題では、みかけの位置からレンズまでの距離を $a'$ として写像公式を適用する。