応用問題345 凹面鏡と凸レンズ

組合せ光学系の解析

直感的理解
レンズと鏡が組み合わさった系では、光が各光学素子を通過するたびに写像公式を適用します。鏡で反射した光は逆向きに進むので、再びレンズを通過する可能性があります。

Step 1:凸レンズ L による像

$a_1 = 30\;\text{cm}$、$f_L = 20\;\text{cm}$ を写像公式に代入:

$$\frac{1}{b_1} = \frac{1}{f_L} - \frac{1}{a_1} = \frac{1}{20} - \frac{1}{30} = \frac{3 - 2}{60} = \frac{1}{60}$$ $$\therefore \quad b_1 = 60\;\text{cm}$$

倍率:$m_1 = -b_1/a_1 = -60/30 = -2$(倒立、2倍の実像)

Step 2:凹面鏡 M への入射

L の像は M の前方 $D - b_1 = 100 - 60 = 40\;\text{cm}$ にあります。$a_2 = 40\;\text{cm}$、$f_M = 60\;\text{cm}$(凹面鏡):

$$\frac{1}{b_2} = \frac{1}{f_M} - \frac{1}{a_2} = \frac{1}{60} - \frac{1}{40} = \frac{2 - 3}{120} = -\frac{1}{120}$$ $$\therefore \quad b_2 = -120\;\text{cm}$$

$b_2 < 0$ なので鏡の後方 $120\;\text{cm}$ に虚像ができます。反射光は発散しながら L に向かいます。

答え:

L の像:L の後方 $60\;\text{cm}$(倍率 $2.0$ の倒立実像)

M の像:M の後方 $120\;\text{cm}$(虚像)

補足:反射光が再びレンズを通過する場合

凹面鏡で反射した光が再びレンズ L を通過する場合、さらにもう一度写像公式を適用する必要があります。実像を作るかどうかは、鏡の虚像がレンズから見てどの位置にあるかで決まります。

Point

レンズと鏡の組合せ系では、各光学素子ごとに順番に写像公式を適用する。鏡の反射で光の進行方向が変わることに注意。