基本問題334 レンズによる像の作図

凸レンズと凹レンズの作図法

直感的理解
レンズの作図は3本の特別な光線を使います:(1) 軸に平行→焦点を通る、(2) レンズの中心を通る→直進、(3) 焦点を通る→軸に平行。これら3本の交点が像の位置です。物体をドラッグして像の変化を観察しましょう。

凸レンズの作図法(3本の光線):

  1. 光軸に平行な光線 → レンズ通過後、焦点 $\text{F}'$ を通る
  2. レンズの中心を通る光線 → そのまま直進
  3. 焦点 $\text{F}$ を通る光線 → レンズ通過後、光軸に平行

凹レンズの作図法:

  1. 光軸に平行な光線 → レンズ通過後、手前の焦点 $\text{F}'$ から発散するように進む
  2. レンズの中心を通る光線 → そのまま直進
  3. 奥の焦点に向かう光線 → レンズ通過後、光軸に平行

凹レンズでは常に虚像(正立・縮小)ができます。

具体的な計算例:焦点距離 $f = 10$ cm の凸レンズに、$a = 30$ cm の位置に物体を置いたとき(写像公式):

$$\frac{1}{a} + \frac{1}{b} = \frac{1}{f}$$ $$\frac{1}{30} + \frac{1}{b} = \frac{1}{10}$$ $$\frac{1}{b} = \frac{1}{10} - \frac{1}{30} = \frac{3 - 1}{30} = \frac{2}{30} = \frac{1}{15}$$ $$b = 15 \text{ cm}$$

倍率 $m = b/a = 15/30 = 0.5$ で、物体の半分の大きさの倒立実像ができます。

答え:
凸レンズ:物体が焦点の外側にあるとき倒立実像、内側のとき正立虚像(拡大)。
凹レンズ:常に正立縮小の虚像。
補足:実像と虚像の見分け方

$b > 0$ なら実像(スクリーンに映る)、$b < 0$ なら虚像(レンズを覗いて見える)。凸レンズで $a > f$ なら実像、$a < f$ なら虚像です。

Point

作図の3本線を正確に引けば像の位置・大きさ・向きが全てわかる。実像は光線が実際に交わる点、虚像は光線の延長が交わる点にできる。