設定:焦点距離 $f = 15$ cm の凸レンズの前方 $a = 60$ cm に物体を置き、スクリーンで像を観察する。
(1) 像の位置:
レンズの写像公式に $a = 60$ cm、$f = 15$ cm を代入する:
$$\frac{1}{a} + \frac{1}{b} = \frac{1}{f} \quad \Rightarrow \quad \frac{1}{60} + \frac{1}{b} = \frac{1}{15}$$ $$\frac{1}{b} = \frac{1}{15} - \frac{1}{60} = \frac{4 - 1}{60} = \frac{3}{60} = \frac{1}{20}$$ $$\therefore \; b = 20 \text{ cm}$$$b > 0$ なので実像。レンズの後方 20 cm にスクリーンを置くと鮮明な像が映る。
(2) 像の大きさ:
横倍率の公式より:
$$m = \frac{b}{a} = \frac{20}{60} = \frac{1}{3}$$像の大きさは物体の $\dfrac{1}{3}$ 倍で、倒立の縮小実像。
(3) レンズの下半分を覆った場合:
レンズの各点を通る光はすべて同じ像点に集まる。下半分を覆うと、像を作る光線の数(光量)が減るため像は暗くなるが、像の位置・大きさは変わらない。像が半分消えたり移動したりはしない。
実像はスクリーンに映る像(光が実際に集まる点に形成され $b > 0$)、虚像はスクリーンに映らない像($b < 0$)です。凸レンズで物体が焦点の外($a > f$)なら実像、内側($a < f$)なら虚像になります。
レンズの一部を覆っても像は消えない。光量が減るだけで像の位置と大きさは変わらない。これはレンズの全ての点が同じ像点に光を集めるからである。