設定:焦点距離 $f = 10$ cm の凸レンズ。
(1) 倍率1(等倍)の実像ができる条件:
$|m| = b/a = 1$ より $b = a$。レンズの公式 $\dfrac{1}{a} + \dfrac{1}{b} = \dfrac{1}{f}$ に $b = a$ を代入:
$$\frac{1}{a} + \frac{1}{a} = \frac{1}{f}$$ $$\frac{2}{a} = \frac{1}{f}$$ $$a = 2f = 2 \times 10 = 20 \text{ cm}$$このとき $b = a = 20$ cm。レンズの後方 20 cm に等倍の実像ができます。
(2) 物体を $a = 6.8$ cm に置いた場合($a < f$):
$$\frac{1}{6.8} + \frac{1}{b} = \frac{1}{10}$$ $$\frac{1}{b} = \frac{1}{10} - \frac{1}{6.8} = \frac{6.8 - 10}{68} = \frac{-3.2}{68}$$ $$b = \frac{68}{-3.2} = -21.25 \text{ cm}$$$b < 0$ なので虚像。レンズの前方(物体側)21.25 cm に像ができます。倍率は:
$$m = \frac{b}{a} = \frac{-21.25}{6.8} \fallingdotseq -3.1$$$|m| > 1$ なので正立拡大の虚像(ルーペで覗いたときの像)。
実像はスクリーンに映る像(光が実際に集まる)、虚像はスクリーンに映らない像です。凸レンズで物体が焦点の外なら実像、内側なら虚像になります。
$b < 0$ は虚像を意味する。凸レンズで虚像ができるのは $a < f$ のとき。このとき像はレンズと同じ側(物体側)にでき、正立・拡大(ルーペの原理)。