基本問題338 凹・凸面鏡による像の作図

球面鏡の作図法

直感的理解
球面鏡の作図はレンズと似ていますが、光が反射で戻ってくる点が異なります。凹面鏡はレンズと似た性質(実像が作れる)、凸面鏡は常に縮小の虚像(カーブミラー)を作ります。ボタンで切り替えて比較しましょう。

凹面鏡の作図法(3本の光線):

  1. 光軸に平行な光線 → 反射後、焦点Fを通る
  2. 曲率中心Cを通る光線 → そのまま反射して戻る(法線方向だから)
  3. 焦点Fを通る光線 → 反射後、光軸に平行

凸面鏡の作図法:

  1. 光軸に平行な光線 → 反射後、鏡の裏のFから出たように進む
  2. 鏡の裏のCに向かう光線 → そのまま反射して戻る
  3. 鏡の裏のFに向かう光線 → 反射後、光軸に平行

具体的な計算例:曲率半径 $R = 30$ cm の凹面鏡の前方 $a = 20$ cm に物体を置いた場合:

焦点距離は $f = R/2 = 15$ cm。球面鏡の公式より:

$$\frac{1}{a} + \frac{1}{b} = \frac{1}{f}$$ $$\frac{1}{20} + \frac{1}{b} = \frac{1}{15}$$ $$\frac{1}{b} = \frac{1}{15} - \frac{1}{20} = \frac{4 - 3}{60} = \frac{1}{60}$$ $$b = 60 \text{ cm}$$

$b > 0$ なので実像。倍率 $m = b/a = 60/20 = 3$(3倍の拡大倒立実像)。

答え:
凹面鏡:$a > f$ で倒立実像、$a < f$ で正立拡大虚像。
凸面鏡:常に正立縮小の虚像(鏡の裏側にできる)。
補足:凹面鏡と凸面鏡の対応

凹面鏡は凸レンズ、凸面鏡は凹レンズに似た性質をもちます。公式の形は同じですが、凸面鏡では $f < 0$ として計算します。

Point

球面鏡の作図はレンズと同じ3本線の手法。凹面鏡は凸レンズ、凸面鏡は凹レンズに対応する。焦点距離 $f = R/2$($R$:曲率半径)。