基本例題64 凹面鏡による像

設問(1)(2) 凹面鏡による像の作図と計算

直感的理解
凹面鏡は光を集める鏡です。物体が焦点より鏡に近いとき($a < f$)、反射光は発散し、鏡の後方に正立虚像ができます。化粧鏡で顔が拡大されて見えるのはこの原理です。

設定:$f = 30\,\text{cm}$、$a = 15\,\text{cm}$($a < f$)。

(1) 作図:主軸に平行な光と、焦点から出た(ように進む)光を利用して作図します。$a < f$ のため反射光は発散し、後方に延長すると交わります。

(2) 写像公式:凹面鏡の公式 $\dfrac{1}{a} + \dfrac{1}{b} = \dfrac{1}{f}$ に $a = 15$、$f = 30$ を代入:

$$\frac{1}{b} = \frac{1}{f} - \frac{1}{a} = \frac{1}{30} - \frac{1}{15} = \frac{1 - 2}{30} = -\frac{1}{30}$$ $$\therefore \quad b = -30\;\text{cm}$$

$b < 0$ であるから、凹面鏡の後方 $30\,\text{cm}$ に虚像ができます。

倍率:$m = \left|\dfrac{b}{a}\right| = \left|\dfrac{-30}{15}\right| = 2.0$

像の大きさ:$10 \times 2.0 = 20\,\text{cm}$

(3) 物体を凹面鏡に近づけると、$a$ が小さくなり $b$ の絶対値も小さくなる。正立虚像は凹面鏡に近づき、大きさは小さくなって $10\,\text{cm}$ に近づく。

答え:

凹面鏡の後方 $30\,\text{cm}$ に大きさ $20\,\text{cm}$ の正立虚像

答え:

(3) 正立虚像は凹面鏡に近づき、小さくなって $10\,\text{cm}$ に近づく。

補足:波の独立性と重ね合わせの原理

2つの波が出会っても互いに影響を及ぼしません(波の独立性)。重なっている部分では変位の和が合成波の変位になります。

Point

凹面鏡で $a < f$ のとき $b < 0$ → 鏡の後方に正立虚像。凸面鏡は常に $b < 0$ で正立虚像。

📐 公式のまとめ

この問題で使う主な公式:

$$v = f\lambda \quad \text{(波の基本式)}$$ $$y = A\sin 2\pi\left(\frac{t}{T} - \frac{x}{\lambda}\right) \quad \text{(正弦波の式)}$$ $$f' = \frac{V \pm v_o}{V \mp v_s} f \quad \text{(ドップラー効果)}$$