基本問題361 2つの点電荷による電場

2つの点電荷がつくる電場

直感的理解
2つの正電荷の中点では、各電荷からの電場が逆向きで大きさが等しいため、合成電場は0になります。中点からずれると、近い方の電荷による電場が強くなり、合成電場は近い方の電荷から遠ざかる向きになります。

設定:$x = 0$ に $+Q = +4.0 \times 10^{-6}$ C、$x = d = 0.40$ m に $+Q$ の2つの点電荷。中点 P ($x = 0.20$ m) の電場を求める。

各電荷による電場:

点電荷がつくる電場の大きさは $E = k\dfrac{|Q|}{r^2}$ です。

A による電場(P から A までの距離 $r_A = 0.20$ m):

$$E_A = 9.0 \times 10^9 \times \frac{4.0 \times 10^{-6}}{(0.20)^2} = 9.0 \times 10^9 \times \frac{4.0 \times 10^{-6}}{0.040} = 9.0 \times 10^5\;\text{N/C}$$

向き:正電荷から遠ざかる方向 → 右向き($\rightarrow$)

B による電場(P から B までの距離 $r_B = 0.20$ m):

$$E_B = 9.0 \times 10^9 \times \frac{4.0 \times 10^{-6}}{(0.20)^2} = 9.0 \times 10^5\;\text{N/C}$$

向き:正電荷から遠ざかる方向 → 左向き($\leftarrow$)

合成電場:大きさが等しく向きが逆なので

$$E = E_A - E_B = 9.0 \times 10^5 - 9.0 \times 10^5 = 0\;\text{N/C}$$
答え:
中点 P での合成電場:$E = 0$ N/C
補足:電場と電位の関係

一様電場中では $E = -\frac{\Delta V}{\Delta d}$ の関係があります。電位が高い方から低い方へ電場が向き、等電位面は電場に垂直です。

Point

同じ大きさの同符号の電荷の中点では、電場がちょうど打ち消し合い $E = 0$ になる。電場はベクトルなので、向きに注意して重ね合わせる。