条件:Sを開く → $Q$ 一定。$C = \varepsilon_0\dfrac{S}{d}$ で $d \to 2d$ なので:
$$C' = \varepsilon_0\frac{S}{2d} = \frac{C_0}{2}$$$Q$ 一定のとき電位差は $V = Q/C$ なので:
$$V' = \frac{Q}{C'} = \frac{Q}{C_0/2} = 2 \cdot \frac{Q}{C_0} = 2V_0$$極板間の電位差は2倍になります。電場は $E = V/d$ で $V$ が2倍、$d$ が2倍なので $E$ は不変です。
「Sを開く = $Q$ 一定」「Sを閉じたまま = $V$ 一定」。この判断が最重要。
Sを開いたまま($Q$ 一定)で比誘電率 $\varepsilon_r = 5$ の誘電体を満たす:
$C \to \varepsilon_r C_0 = 5C_0$
$Q$ は一定なので変化なし。ただし $V$ が変わるため、$Q = C_0 V_0 = 5C_0 \cdot V_0/5$ で整合。
$V, d$ が変わらないとき(Sを閉じた場合は $E$ 不変)。ここでは $Q$ 一定で $V \to V_0/5$ なので:
電場は変わらないか? → いいえ。$Q$ 一定で $C$ が5倍になると、$V = Q/C$ が $1/5$ 倍。$E = V/d$ も $1/5$ 倍に。ただし問題では「Sを閉じたまま」誘電体を入れる場合:$V$ 一定なので $E = V/d$ 不変、$Q = CV$ が5倍。
| 操作 | S開($Q$ 一定) | S閉($V$ 一定) |
|---|---|---|
| $d \to 2d$ | $C \to C/2$, $V \to 2V$, $E$ 不変 | $C \to C/2$, $Q \to Q/2$, $E \to E/2$ |
| 誘電体挿入 ($\varepsilon_r$) | $C \to \varepsilon_r C$, $V \to V/\varepsilon_r$, $E \to E/\varepsilon_r$ | $C \to \varepsilon_r C$, $Q \to \varepsilon_r Q$, $E$ 不変 |
コンデンサーの問題では必ず最初に「何が一定か」を確認する。電池接続 → $V$ 一定、電池切断 → $Q$ 一定。
平行板コンデンサー(容量 \(C_0 = 4.0 \times 10^{-11}\) F, 間隔 \(d = 1.0\) mm, 面積 \(S\))に電池 \(V_0 = 12\) V を接続した場合の初期電荷:
$$Q_0 = C_0 V_0 = 4.0 \times 10^{-11} \times 12 = 4.8 \times 10^{-10} \text{ C}$$Sを開いて極板間隔を2倍(\(d \to 2d\))に:容量は半分、電荷は不変、電圧は2倍:
$$C_1 = \frac{C_0}{2} = 2.0 \times 10^{-11} \text{ F}, \quad V_1 = \frac{Q_0}{C_1} = \frac{4.8 \times 10^{-10}}{2.0 \times 10^{-11}} = 24 \text{ V}$$電場 \(E = V/d = Q/(\varepsilon_0 S)\) は \(Q\) と \(S\) で決まるので不変:
$$E_1 = \frac{24}{2.0 \times 10^{-3}} = 1.2 \times 10^{4} \text{ V/m} = \frac{V_0}{d} = E_0$$極板間隔を広げた分だけ電圧は増えますが、電場の強さは変わりません。