基本問題409 電流計・電圧計

電流計・電圧計の接続

直感的理解
電流計は回路に流れる電流を測るため直列に入れます(内部抵抗が小さいので回路にほぼ影響しない)。電圧計は2点間の電位差を測るため並列に接続します(内部抵抗が大きいので電流がほぼ流れない)。

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接続の原則:

精度の考え方:

答え:
電流計は直列、電圧計は並列に接続する。$R$ が大きいときは電流計を内側に、$R$ が小さいときは電圧計を内側に接続すると精度が良い。
補足:キルヒホッフの法則

第1法則(電流則):ノードに流入する電流の和 = 流出する電流の和。

第2法則(電圧則):閉じた回路を一周すると起電力の和 = 電圧降下の和。

$$\sum V_{\text{emf}} = \sum IR$$
Point

電流計=直列(内部抵抗小)、電圧計=並列(内部抵抗大)。測定精度は $R$ と計器の内部抵抗の大小関係で決まる。

具体的な数値計算

抵抗 \(R = 100\) Ω を測定するとき、電流計(内部抵抗 \(r_A = 1.0\) Ω)と電圧計(内部抵抗 \(r_V = 1.0 \times 10^4\) Ω)を使います。真の値との誤差を見積もります。

電流計内側接続(R が大きい場合向き):電圧計は \(R\) の両端のみを測るので誤差なし。電流計は \(R\) に流れる電流に加え、自分自身の電圧降下 \(r_A I\) を含む電圧を示してしまう。測定される抵抗:

$$R_{\text{meas}} = R + r_A = 100 + 1.0 = 101 \text{ Ω}$$ $$\text{誤差率} = \frac{r_A}{R} = \frac{1.0}{100} = 1.0 \%$$

電圧計内側接続:電流計は \(R\) と電圧計を流れる電流の和を測る。

$$\frac{1}{R_{\text{meas}}} = \frac{1}{R} + \frac{1}{r_V} = \frac{1}{100} + \frac{1}{10000} = \frac{101}{10000}$$ $$R_{\text{meas}} \fallingdotseq 99 \text{ Ω}, \quad \text{誤差率} \fallingdotseq 1.0 \%$$

\(R = 100\) Ω 程度では両方式とも誤差は約1%。\(R \gg r_A\) のときは電流計内側、\(R \ll r_V\) のときは電圧計内側が有利です。