基本問題420 コンデンサーを含む回路

定常状態のコンデンサー回路

直感的理解
直流回路でコンデンサーが十分に充電されると、もう電流が流れません(定常状態)。つまりコンデンサーの枝は「断線」と同じ扱いになります。コンデンサーの両端電圧は、残りの回路から決まる電位差で決まります。

スイッチ直後($t = 0$):

コンデンサーは未充電で $V_C = 0$(短絡扱い)。$R_2$ と $C$(短絡)の並列 → 合成抵抗 $\fallingdotseq 0$。

初期電流($E = 10$ V、$R_1 = 3\;\Omega$、$r = 1\;\Omega$):

$$I_{\text{初}} = \frac{E}{R_1 + r} = \frac{10}{3 + 1} = 2.5 \text{ A}$$

定常状態($t \to \infty$):

コンデンサーに電流が流れない → C の枝を切断して考えます。$R_2$ に流れる電流=全体の電流:

$$I = \frac{E}{R_1 + r + R_2} = \frac{10}{3 + 1 + 2} = \frac{10}{6} \fallingdotseq 1.67 \text{ A}$$

コンデンサーの電圧と電荷:$C$ は $R_2$ と並列なので

$$V_C = IR_2 = \frac{10}{6} \times 2 = \frac{20}{6} \fallingdotseq 3.33 \text{ V}$$ $$Q = CV_C = 10 \times 10^{-6} \times 3.33 \fallingdotseq 33.3 \;\mu\text{C}$$
答え:
定常状態:$I = \dfrac{E}{R_1 + r + R_2}$、$V_C = IR_2$、$Q = CV_C$
補足:過渡応答(RC 時定数)

スイッチを閉じてから定常状態に至るまでの時間スケールは $\tau = RC$ です。$t = 5\tau$ 程度で実質的に定常状態に達します。

Point

定常状態ではコンデンサーに電流が流れない → その枝を切断して考える。コンデンサーの電圧は並列部分の電圧で決まる。