設定:磁束密度 $B = 1.0 \times 10^{-2}$ T の磁場中で、長さ $l = 0.50$ m の導体棒 PQ を速さ $v = 10$ m/s で磁場に垂直に移動させる。
導体棒中の自由電子1個に働くローレンツ力は:
$$F = evB = 1.6 \times 10^{-19} \times 10 \times 1.0 \times 10^{-2} = 1.6 \times 10^{-20} \text{ N}$$$\vec{v} \times \vec{B}$ の向きから、電子は N 側に移動するため、M 側が正に帯電します。
電子の移動により棒内に電場 $E$ が発生。この電場が電子に及ぼす力は $eE$。
電子の移動が止まるとき、ローレンツ力と電場の力がつり合います:
$$eE = evB \quad \Rightarrow \quad E = vB = 10 \times 1.0 \times 10^{-2} = 0.10 \text{ V/m}$$これが誘導起電力の公式 $V = vBl$ です。
$V = vBl$ は、磁場を横切る導体棒に生じる誘導起電力の基本公式です。これは2つの方法で導けます:
どちらも同じ結果 $|V| = vBl$ を与えます。
磁場を横切る導体棒の誘導起電力 $V = vBl$ は、ローレンツ力による電荷の分離で生じる。電子の受けるローレンツ力の向きで、棒のどちら側が正になるか判定できる。