基本例題92 交流回路

リアクタンスと共振

直感的理解
コイルのリアクタンスは周波数に比例して増え、コンデンサーのリアクタンスは周波数に反比例して減ります。この2つが交わる周波数 $f_0$ が共振周波数で、$X_L = X_C$ となり電流が最大になります。ドラッグして確認してみましょう。

空欄の解答:

(ア)コイルのリアクタンスは周波数 $f$ に 比例

(イ)コンデンサーのリアクタンスは周波数 $f$ に 反比例

(ウ)$I_C$ と $I_L$ の位相差は $\pi$(180°)…互いに逆位相

(エ)$f = f_0$ のとき $|I_C| = |I_L|$ かつ逆位相なので打ち消し合い、合計電流 $I = 0$

(オ)共振条件 $X_L = X_C$ を解くと:

$$2\pi f_0 L = \frac{1}{2\pi f_0 C}$$

両辺を整理して $f_0$ を求めます:

$$(2\pi f_0)^2 = \frac{1}{LC} \quad \Longrightarrow \quad f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}}$$

(カ)この周波数を 共振周波数 という

答え:
(ア)比例 (イ)反比例 (ウ)$\pi$(あるいは 180°)
(エ)$f = f_0$ のとき $I_C = I_L$(大きさ等しく向き逆)→ $I = 0$
(オ)$2\pi f_0 L = \dfrac{1}{2\pi f_0 C}$ → $f_0 = \dfrac{1}{2\pi\sqrt{LC}}$
(カ)共振周波数
補足:共振回路の応用

共振回路はラジオのチューナーなどで使われています。特定の周波数 $f_0$ の電波だけを選択的に受信できます。

$L$ または $C$ の値を変えることで共振周波数を調整できます:

  • $C$ を大きくする → $f_0$ が下がる(低い周波数を選択)
  • $C$ を小さくする → $f_0$ が上がる(高い周波数を選択)
Point

$X_L = \omega L$(周波数に比例)、$X_C = \dfrac{1}{\omega C}$(反比例)。共振周波数 $f_0 = \dfrac{1}{2\pi\sqrt{LC}}$ で $X_L = X_C$、並列回路では電流が最小になる。

🧮 数値計算で確認

\(B = 0.40\) T の磁場中を速さ \(v = 5.0\) m/s で移動する長さ \(l = 0.30\) m の導体棒:

$$\mathcal{E} = Blv = 0.40 \times 0.30 \times 5.0 = 0.60 \text{ V}$$ $$R = 3.0 \text{ Ω のとき } I = \frac{\mathcal{E}}{R} = \frac{0.60}{3.0} = 0.20 \text{ A}$$ $$F = BIl = 0.40 \times 0.20 \times 0.30 = 0.024 \text{ N}$$