例題5 加速度

加速度の計算

直感的理解
記録タイマーのテープで等間隔に打点された点の間隔が広がっていれば加速中、一定なら等速です。各区間の長さを時間間隔で割れば平均速度が得られ、その変化率が加速度です。

設定:斜面に台車を置き、5打点ごと($0.10$ s間隔)に記録。各区間の長さは AB = 0.56 cm, BC = 0.56 cm, CD = 0.72 cm, DE = 0.88 cm。

各区間の平均速度($\Delta t = 0.10$ s):

$$ v_{AB} = \frac{0.56}{0.10} = 5.6 \;\text{cm/s}, \quad v_{BC} = \frac{0.56}{0.10} = 5.6 \;\text{cm/s} $$ $$ v_{CD} = \frac{0.72}{0.10} = 7.2 \;\text{cm/s}, \quad v_{DE} = \frac{0.88}{0.10} = 8.8 \;\text{cm/s} $$

加速度の計算:BC間の中央時刻の速度 $v_{BC} = 5.6$ cm/s、DE間の中央時刻の速度 $v_{DE} = 8.8$ cm/s。時間間隔は $0.20$ s:

$$ a = \frac{v_{DE} - v_{BC}}{0.20} = \frac{8.8 - 5.6}{0.20} = \frac{3.2}{0.20} = 16 \;\text{cm/s}^2 = 0.16 \;\text{m/s}^2 $$

数値計算:\(v_0 = 10\) m/s → \(v = 20\) m/s、\(\Delta t = 4.0\) s:

$$a = \frac{v - v_0}{\Delta t} = \frac{20 - 10}{4.0} = 2.5 \text{ m/s}^2$$ $$\Delta v = 20 - 10 = 10 \text{ m/s}$$ $$\text{加速度の向き:進行方向(正)}$$
答え:
$a \fallingdotseq 1.6$ cm/s² (テープの読み取り精度に依存)
補足:なぜ区間の中央時刻を使うのか

等加速度運動では、ある時間区間の平均速度はその区間の中央の時刻における瞬間速度に等しいです。したがって、AB間の平均速度はABの中間時刻での瞬間速度として扱えます。

Point

記録タイマーからの加速度:各区間の長さ÷時間間隔=平均速度。2つの平均速度の差÷それらの中央時刻の差=加速度。5打点ごと(50Hz)なら時間間隔は $0.10$ s。