問題5 平均の速さと瞬間の速さ

平均の速さと瞬間の速さ

直感的理解
x-tグラフが曲線のとき、2点間の平均速度は「2点を結ぶ直線の傾き」、ある時刻の瞬間速度は「その点での接線の傾き」です。加速している物体では、後半の区間ほど平均速度が大きくなります。

設定:x軸上を運動する物体のx-tグラフ(\(x = 0.4t^2\))。A, B, Cは曲線上の点。

(1) 0〜2.0秒、2.0〜4.0秒の平均の速さ

0〜2.0秒の区間:

$$\bar{v}_{0 \to 2} = \frac{x(2.0) - x(0)}{2.0 - 0} = \frac{0.4 \times 2.0^2 - 0}{2.0} = \frac{1.6}{2.0} = 0.80\;\text{m/s}$$

2.0〜4.0秒の区間:

$$\bar{v}_{2 \to 4} = \frac{x(4.0) - x(2.0)}{4.0 - 2.0} = \frac{6.4 - 1.6}{2.0} = \frac{4.8}{2.0} = 2.4\;\text{m/s}$$

(2) 時刻2.0秒、4.0秒における瞬間の速さ

各点での接線の傾きを読み取ります。\(x = 0.4t^2\) なら \(v = \frac{dx}{dt} = 0.8t\) なので:

$$v(2.0) = 0.8 \times 2.0 = 1.6\;\text{m/s}$$ $$v(4.0) = 0.8 \times 4.0 = 3.2\;\text{m/s}$$

加速している物体では、後半の区間ほど平均速度が大きく、瞬間速度も増加します。

答え:
(1) 0〜2.0 s: 0.80 m/s、2.0〜4.0 s: 2.4 m/s
(2) \(t = 2.0\) s: 約 1.6 m/s、\(t = 4.0\) s: 約 3.2 m/s
別解:グラフの読み取りから求める方法

接線の傾きを2点の読み取りから求める場合、例えば \(t = 2.0\) s の接線が点 \((1.0,\; 0)\) と \((3.0,\; 3.2)\) を通るなら:

$$v(2.0) = \frac{3.2 - 0}{3.0 - 1.0} = \frac{3.2}{2.0} = 1.6\;\text{m/s}$$

グラフの目盛が粗い場合は読み取り誤差が含まれます。

Point

平均の速さ vs 瞬間の速さ:2点間を結ぶ直線の傾き=平均の速さ。曲線上の1点の接線の傾き=瞬間の速さ。等加速度運動 \(x = \frac{1}{2}at^2\) では \(v = at\) で時間に比例して増加します。