問題38 力のつりあい

張力 $P_1$, $P_2$ を求める

直感的理解
2本のひもで荷物を支えるとき、鉛直から傾いた角度が大きいほど、その糸に大きな張力がかかります。45°の方が30°より傾いていないので... いえ、45°の方が大きく傾いています。しかし張力の大きさは角度だけでなく、もう一方の糸との兼ね合いで決まります。

荷物にはたらく力のつりあい:

水平方向:

鉛直方向:

(1)より:

(1')を(2)に代入:

$P_1$ の計算:

答え:
$$P_1 = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{2} W \fallingdotseq 0.52 W$$ $$P_2 = (\sqrt{3} - 1) W \fallingdotseq 0.73 W$$
別解:ラミの定理を使う

3力のつりあいではラミの定理(正弦法則の応用)が使えます。

$P_1$, $P_2$, $W$ のなす角がそれぞれ $180° - 30° = 150°$($P_1$ と $W$ の間)、$180° - 45° = 135°$($P_2$ と $W$ の間)、$45° + 30° = 75°$($P_1$ と $P_2$ の間)より:

$$\frac{P_1}{\sin 30°} = \frac{P_2}{\sin 45°} = \frac{W}{\sin 75°}$$ $$P_1 = \frac{W \sin 30°}{\sin 75°}, \quad P_2 = \frac{W \sin 45°}{\sin 75°}$$
Point

2本の糸で支える問題は、水平・鉛直の2方向の力のつりあいから連立方程式を立てる。ラミの定理を使うと式が1つで済む場合もある。