問題55 浮力

設問(1) 浮力の反作用

直感的理解
浮力は水がガラス球を上に押す力です。作用反作用の法則により、ガラス球は水を同じ大きさで下に押し返します。この反作用がビーカーを通じて台はかりに伝わり、台はかりの示す値が増えます。

浮力はガラス球にはたらく上向きの力です。

作用反作用の法則より、その反作用は水に下向きにはたらきます。

答え:
浮力の反作用は水(液体)に下向きにはたらく
Point

浮力の反作用は液体に下向きにはたらく。これにより台はかりの示す値が増える。

設問(2) 浮力の大きさ

直感的理解
ガラス球は水中で静止しているので、上向きの力(張力 + 浮力)と下向きの力(重力)がつりあっています。ばねばかりが示す値は「重力から浮力を引いた見かけの重さ」なので、浮力 = 重力 - ばねばかりの読み です。

ガラス球のつりあい:

ここで $mg = 0.400 \times 9.8 = 3.92\,\text{N}$、$T = 1.96\,\text{N}$。

答え:
$$F_b = 1.96\,\text{N}$$
Point

水中で静止 → 力のつりあい → $F_b = mg - T$。ばねばかりの読みが減った分が浮力。

設問(3) 台はかりの示す値

直感的理解
ガラス球が水から浮力を受けるとき、反作用として水はガラス球から下向きの力を受けます。この力はビーカーを通じて台はかりに伝わるため、台はかりの値は元の値に浮力の大きさを足した値になります。

台はかりが受ける力:

ビーカー+水の重さ $6.86\,\text{N}$ に加え、浮力の反作用 $1.96\,\text{N}$(ガラス球が水を下に押す力)が加わります。

答え:
$$\text{台はかりの値} = 8.82\,\text{N}$$
補足:力のつりあいと運動方程式の違い

力のつりあい($a = 0$)は運動方程式 $F = ma$ の特殊な場合です。加速度が0でないとき、合力は $F_{\text{net}} = ma$ で質量と加速度の積になります。

数値計算:質量 \(m = 2.0\) kg、加速度 \(a = 3.0\) m/s² のとき:

$$F = ma = 2.0 \times 3.0 = 6.0 \text{ N}$$ $$W = mg = 2.0 \times 9.8 = 19.6 \text{ N}$$
Point

浮力の反作用により台はかりの値が増加する。増加分は浮力の大きさに等しい。