例題34 縦波

解説

直感的理解
縦波は媒質が波の進行方向に振動します。横波表示の「傾き」が密度の変化に対応します。傾きが負(右下がり)の部分が「密」、正(右上がり)の部分が「疎」です。山・谷は密でも疎でもなく、振動の速さが最大の場所です。

Step 1:密と疎の判定

横波表示において、変位の \(x\) 方向の傾き \(\frac{\partial y}{\partial x}\) が:

横波表示の傾きが最も急に右下がりの点が最も密、最も急に右上がりの点が最も疎です。

Step 2:振動の速度

山と谷は振動の折り返し点なので、振動の速度は 0 です。変位 0 の位置を通過中の媒質は、振動速度が最大になります。

正の向きに進む波の場合、変位 0 で傾きが負(密の位置)では速度が正で最大です。

数値計算:縦波 \(\lambda=1.0\) m、\(v=340\) m/s:

$$f = v/\lambda = 340/1.0 = 340 \text{ Hz}$$ $$\text{密の間隔 = 疎の間隔 = } \lambda = 1.0 \text{ m}$$ $$\text{変位0の位置 → 密・疎}$$
答え:
(1) 最も密な点:横波表示の変位 0 で右下がりの点(A, E)
(2) 最も疎な点:横波表示の変位 0 で右上がりの点(C)
(3) 振動の速度が 0 の点:山・谷の位置(B, D)
(4) 振動の速度が正で最大の点:密の位置で正の向きに進む波の場合、O, B, D
(5) 山の位置は密でも疎でもなく、振動速度最大の点
別解:微分を使った判定

縦波の変位を \(\xi(x, t)\) とすると、密度変化は \(-\frac{\partial \xi}{\partial x}\) に比例します。

\(-\frac{\partial \xi}{\partial x} > 0\) のとき密、\(< 0\) のとき疎です。

Point

縦波の横波表示:傾き負 → 密、傾き正 → 疎。山・谷は密でも疎でもなく、振動の折り返し点(速度 0)。