問題99 y-x図とy-t図

解説

直感的理解
y-x図は「写真」、y-t図は「ビデオ」のようなものです。ある場所での媒質の動きを時間で記録したのがy-t図。正の向きに進む波ではy-t図はy-x図を左右反転したものになります。

Step 1:基本量の確認

y-x 図から読み取れる値:振幅 $A = 1.5$ cm、波長 $\lambda = 8.0$ cm、波の速さ $v = 5.0$ cm/s。周期は:

$$ T = \frac{\lambda}{v} = \frac{8.0}{5.0} = 1.6 \;\text{s} $$

Step 2:x = 0 でのy-t図

波の式 $y = A\sin\!\left(\dfrac{2\pi}{\lambda}(x - vt)\right)$ に $x = 0$ を代入:

$$ y(0, t) = A\sin\!\left(-\frac{2\pi vt}{\lambda}\right) = -A\sin\!\left(\frac{2\pi t}{T}\right) $$

つまり $t = 0$ で $y = 0$ から負の方向に振動する正弦波(y-x図の左右反転)になります。

Step 3:x = 4.0 cm でのy-t図

$x = 4.0$ cm $= \lambda / 2$(半波長)を代入:

$$ y(4.0, t) = A\sin\!\left(\frac{2\pi}{\lambda}(4.0 - vt)\right) = A\sin\!\left(\pi - \frac{2\pi t}{T}\right) = A\sin\!\left(\frac{2\pi t}{T}\right) $$

$x = 0$ のy-t図を半周期 $T/2 = 0.80$ s だけずらした形(正の正弦関数)になります。

答え:
(1) \(x = 0\) のy-t図:負の正弦関数、周期 \(T = 1.6\) s
(2) \(x = 4.0\) cm のy-t図:(1)を \(T/2 = 0.8\) s ずらした波形(正の正弦関数)
補足:次元解析による検算

計算結果の単位(次元)が正しいか確認する習慣をつけましょう。

例えば力 [N] = [kg·m/s²]、エネルギー [J] = [kg·m²/s²] です。

単位が合わない場合は計算に誤りがある可能性が高いです。

Point

正の向きに進む波:y-t図はy-x図の左右反転。位置 \(x\) の媒質のy-t図は \(x = 0\) のy-t図を \(x/v\) だけ右にずらしたもの。