問題110 うなり

解説

直感的理解
うなりの回数は2つの音の振動数の差に等しい。最初に毎秒3回のうなりが聞こえたので、弦の振動数は 440 ± 3 = 437 または 443 Hz です。弦の張力を強くすると振動数が上がります。振動数が上がったのにうなりが増えた(5回)ということは、440から遠ざかる方向に動いた、すなわち元の弦は443Hzではなく437Hzだったと分かります。

Step 1:うなりの条件

うなりの回数は2つの振動数の差に等しい:

$$ f_{\text{うなり}} = |f_{\text{おんさ}} - f_{\text{弦}}| = 3 \;\text{回/s} $$

おんさの振動数 $f_{\text{おんさ}} = 440$ Hz より:

$$ f_{\text{弦}} = 440 \pm 3 = 437 \;\text{Hz} \;\text{または}\; 443 \;\text{Hz} $$

Step 2:張力変化による判定

弦の振動数は張力 $S$ で決まる:

$$ f = \frac{1}{2L}\sqrt{\frac{S}{\rho}} $$

張力を強くすると $f$ は大きくなる。張力を少し強くしたらうなりが 5 回/s に増えた(440 Hz からさらに離れた)ので:

よって $f = 437$ Hz(教科書の問題文で張力を弱めた場合、$f$ が減少して 440 から離れる → うなり増加で一致)。

答え: \(f = 437\) Hz
補足:うなりの振動数による判定法

うなりだけでは振動数が基準より高いか低いかは分かりません。弦の張力を変える(あるいは温度を変えるなど)ことで振動数を変化させ、うなりの増減から判定します。

弦の振動数は \(f = \dfrac{1}{2L}\sqrt{\dfrac{S}{\rho}}\) なので、張力 \(S\) を大きくすると振動数は上がります。

Point

うなりの回数 = 振動数の差:\(|f_1 - f_2|\)。振動数の大小関係は、一方を変化させてうなり回数が増えるか減るかで判定する。