教科書(物理) 問c:反発係数の基本

解法

直感的理解
反発係数は「跳ね返りの度合い」を表す量です。スーパーボール(\(e \fallingdotseq 0.9\))はよく跳ね返り、粘土の球(\(e \fallingdotseq 0\))はくっついて跳ね返りません。\(e = 0\) は衝突後に一体化する完全非弾性衝突です。

反発係数の定義:

$$ e = -\frac{v_1' - v_2'}{v_1 - v_2} = \frac{|\text{衝突後の相対速度}|}{|\text{衝突前の相対速度}|} $$

反発係数の分類:

数値例:質量 0.50 kg のボールが速さ 20 m/s で飛んできて跳ね返る場合、運動量変化は \(\Delta p = 0.50 \times 20 - 0.50 \times (-20) = 10 + 10 = 20\) kg·m/s。接触時間が 0.010 s なら平均の力は \(F = 20/0.010 = 2000\) N です。

関連する基本公式:

$$ \vec{p} = m\vec{v} $$ $$ \vec{F}\Delta t = m\vec{v}\prime - m\vec{v} $$
答え
\(e = 0\) は完全非弾性衝突(一体化)。衝突後に2物体がくっついて一体となり、相対速度が 0 になる。
📐 補足:運動量保存則の導出

2物体が内力のみでやりとりする場合、作用・反作用の法則から \(\vec{F}_{12} = -\vec{F}_{21}\) が成り立ちます。両辺に \(\Delta t\) をかけると力積が等しく逆向きになり、全運動量が保存されます。

Point

\(e\) の範囲は \(0 \le e \le 1\)。\(e = 0\) で一体化(相対速度ゼロ)、\(e = 1\) で相対速度が完全に保存(弾性衝突)。\(e\) が小さいほどエネルギー損失が大きい。