教科書(物理) 演習問題4:床との斜めの衝突

解法

直感的理解
小球が斜めに床に当たると、横方向の速度はそのままで縦方向だけ \(e\) 倍に弱まります。跳ね返った後は斜方投射になり、縦方向の初速が小さくなった分だけ最高点は低くなります。

床から 10 m の高さから水平方向に 5.0 m/s で投げ出された小球が床に衝突(\(e = 0.70\))。

衝突直前の速度成分:

(1) 衝突直後の速度成分:

(2) 跳ね返り後の最高点の高さ:

$$ h' = \frac{v_y'^2}{2g} = \frac{9.8^2}{2 \times 9.8} = \frac{96.04}{19.6} = 4.9 \text{ m} $$

あるいは \(h' = e^2 h = 0.70^2 \times 10 = 0.49 \times 10 = 4.9\) m と直接計算もできます。

答え
(1) \(v_x' = 5.0\) m/s, \(v_y' = 9.8\) m/s
(2) 最高点の高さ \(h' = 4.9\) m(= \(e^2 \times 10\) m)
💡 補足:相対速度の考え方

観測者の立場を変えると、速度の見え方が変わります。これを相対速度といいます。

式の整理:

$$ e = 0.70 $$ $$ v_x = 5.0 $$
Point

斜め衝突は「成分に分解 → 垂直成分のみ \(e\) 倍 → 再合成」の3ステップ。跳ね返り後は斜方投射として扱い、最高点は鉛直成分のみで決まる。