教科書(物理) 類題8:平面上の運動量保存則

解法

直感的理解
平面上の衝突では運動量が x 方向と y 方向それぞれで保存されます。重い球 A(\(2m\))が軽い球 B(\(m\))に当たると、A はあまり曲がらず B が大きく弾き飛ばされます。2成分の式から B の速さと角度が決まります。

条件の整理:

x 成分の運動量保存:

$$ 2m v_0 = 2m v_A' \cos 30° + m v_B' \cos\alpha \quad \cdots (1) $$

y 成分の運動量保存(上向きを正):

$$ 0 = 2m v_A' \sin 30° - m v_B' \sin\alpha \quad \cdots (2) $$

(2) より \(v_B' \sin\alpha = 2 v_A' \sin 30°\)。(1) と連立し、(2)÷(1) で \(\tan\alpha\) を求め、角度 \(\alpha\) を決定。次に (1) または (2) に代入して \(v_B'\) を求めます。

数値例:質量 0.50 kg のボールが速さ 20 m/s で飛んできて跳ね返る場合、運動量変化は \(\Delta p = 0.50 \times 20 - 0.50 \times (-20) = 10 + 10 = 20\) kg·m/s。接触時間が 0.010 s なら平均の力は \(F = 20/0.010 = 2000\) N です。

関連する基本公式:

$$ \vec{p} = m\vec{v} $$
答え
B の速さ \(v_B' = 2.0\) m/s、方向は x 軸の負の向きから 30° の方向
📐 補足:運動量保存則の導出

2物体が内力のみでやりとりする場合、作用・反作用の法則から \(\vec{F}_{12} = -\vec{F}_{21}\) が成り立ちます。両辺に \(\Delta t\) をかけると力積が等しく逆向きになり、全運動量が保存されます。

Point

平面上の運動量保存は成分ごとに方程式を立てるのが鉄則。2つの式から2つの未知数(速さと角度)が決まる。\(\tan\alpha\) を先に求めるのがコツ。