教科書(物理) 問31:ケプラーの第二法則

解法

直感的理解

面積速度一定とは「太陽に近いほど速く、遠いほど遅く動く」ということ。シミュレーションの緑の扇形の面積がどの位置でも等しいことに注目しよう。

太陽から点 P までの距離を \(r_P = 2.5\) 天文単位、点 Q までの距離を \(r_Q = 1.5\) 天文単位とする。

ケプラーの第二法則(面積速度一定)より、物体が太陽に近い軌道を通るとき、単位時間に掃く面積は太陽から遠いときと同じ。

円軌道に近い近似で、太陽と物体を結ぶ線分が単位時間に掃く面積は:

P, Q が太陽に最も近い点・遠い点(近日点・遠日点に対応)の場合、速度は軌道に接する方向なので \(\sin\theta = 1\):

数値例:質量 2.0 kg の物体が高さ 5.0 m から落下すると、位置エネルギーの減少は \(mgh = 2.0 \times 9.8 \times 5.0 = 98\) J。地面での速さは \(v = \sqrt{2gh} = \sqrt{2 \times 9.8 \times 5.0} = \sqrt{98} \fallingdotseq 9.9\) m/s です。

関連する基本公式:

$$ E_k = \frac{1}{2}mv^2 $$ $$ E_p = mgh $$
答え
$$\frac{v_Q}{v_P} = \frac{r_P}{r_Q} = \frac{2.5}{1.5} = \frac{5}{3}$$

点 Q を通過するときの速さは、点 P の \(\dfrac{5}{3}\) 倍

📐 補足:力学的エネルギー保存の条件

保存力(重力・弾性力)のみが仕事をする場合、力学的エネルギーは保存されます。摩擦力や空気抵抗などの非保存力が仕事をすると、その分だけ力学的エネルギーは減少し、熱エネルギーなどに変換されます。

Point

ケプラーの第二法則は角運動量保存則の別表現。近日点(太陽に最も近い点)で速さ最大、遠日点で速さ最小。\(r_1 v_1 = r_2 v_2\) を使いこなそう。