体積が変わらない(定積変化)とき、ピストンは固定されて動きません。気体は膨張も圧縮もしないので仕事 \(W = 0\) です。加えた熱量はすべて内部エネルギーの増加(=温度上昇)に使われます。
Step 1:熱力学第一法則
$$ \Delta U = Q + W $$ここで \(\Delta U\) は内部エネルギーの変化、\(Q\) は加えた熱量、\(W\) は気体がされた仕事(外部から)です。
Step 2:定積変化の条件
体積が変化しないので、気体がされた仕事は \(W = 0\):
$$ \Delta U = Q + 0 = Q $$Step 3:数値計算
1.5 mol の単原子分子理想気体に \(Q = 75\) J の熱量を加えると:
$$ \Delta U = Q = 75 \text{ J} $$温度変化は \(\Delta U = nC_V \Delta T = n \cdot \frac{3}{2}R \cdot \Delta T\) から:
$$ \Delta T = \frac{\Delta U}{nC_V} = \frac{75}{1.5 \times \frac{3}{2} \times 8.31} = \frac{75}{18.7} = 4.0 \text{ K} $$p-V 図では定積変化は縦線(V 一定)で表されます。体積が変わらないので、p-V 図で囲まれる面積(=仕事)は 0 です。
定積変化で加熱すると、\(pV = nRT\) で \(V\) 一定・\(T\) 増加なので圧力 \(p\) が増加します。p-V 図では上向きに移動します。
定積変化では \(W = 0\) なので \(\Delta U = Q\)。加えた熱はすべて温度上昇(内部エネルギー増加)に使われます。ピストンが動かないから仕事ゼロ、と覚えましょう。