正の点電荷は周囲に「外向き」の電場をつくります。太陽から光が放射状に広がるように、正電荷からは電場の線(電気力線)が放射状に外へ向かいます。電場の強さは距離の2乗に反比例するので、離れるほど急激に弱くなります。
Step 1:問題の整理
点電荷 \(Q = +8.0 \times 10^{-6}\) C から距離 \(r = 2.0\) m の点における電場 \(E\) の強さと向きを求めます。
クーロンの法則の比例定数 \(k = 9.0 \times 10^{9}\) N·m²/C² が与えられています。
Step 2:公式の適用
点電荷がつくる電場の強さは:
$$ E = k\frac{Q}{r^2} $$Step 3:数値を代入
$$ E = 9.0 \times 10^{9} \times \frac{8.0 \times 10^{-6}}{(2.0)^2} $$まず分母の \(r^2\) を計算します:
$$ r^2 = (2.0)^2 = 4.0 $$次に分子を計算します:
$$ kQ = 9.0 \times 10^{9} \times 8.0 \times 10^{-6} = 72 \times 10^{3} = 7.2 \times 10^{4} $$最後に割り算:
$$ E = \frac{7.2 \times 10^{4}}{4.0} = 1.8 \times 10^{4} \text{ N/C} $$Step 4:電場の向き
電場の向きは「その点に正の試験電荷を置いたときに受ける力の向き」です。正電荷どうしは反発するので、\(+Q\) の点電荷から遠ざかる向き(外向き)になります。
数値計算の確認:電気素量 \(e = 1.6 \times 10^{-19}\) C の電子が電位差 100 V で加速されると、運動エネルギーは \(eV = 1.6 \times 10^{-19} \times 100 = 1.6 \times 10^{-17}\) J = 100 eV です。
正の点電荷がつくる電場は、電荷から放射状に外向き(遠ざかる向き)です。
負の点電荷がつくる電場は、電荷に向かって放射状に内向き(近づく向き)です。
これは電場の定義「正の試験電荷が受ける力の向き」から直接導けます。正の試験電荷は正電荷から反発(外向き)、負電荷に引き寄せられます(内向き)。
\(kQ\) の計算で指数部分を整理するとき:
$$ 10^{9} \times 10^{-6} = 10^{9+(-6)} = 10^{3} $$係数部分 \(9.0 \times 8.0 = 72\) と合わせて \(72 \times 10^{3} = 7.2 \times 10^{4}\) と直します。有効数字を意識して、最後に \(a \times 10^{n}\)(\(1 \leq a < 10\))の形に整えましょう。
点電荷の電場 \(E = kQ/r^2\) は距離の2乗に反比例する。距離が2倍になれば電場は \(1/4\) になる(スライダーで確認!)。電場の向きは正電荷なら外向き、負電荷なら内向きと即答できるようにしておこう。