キルヒホッフの法則は複雑な回路を解くための万能ツールです。第1法則(電流保存)と第2法則(電圧の総和 = 0)の2つを組み合わせて連立方程式を立てます。スライダーで起電力を変えると各電流がどう変わるか観察しましょう。
Step 1:キルヒホッフの第1法則(接続点の法則)
任意の接続点に流れ込む電流の和 = 流れ出す電流の和
$$ I_1 + I_2 = I_3 $$Step 2:キルヒホッフの第2法則(回路の法則)
閉回路を一周したとき、起電力の和 = 電圧降下の和
$$ E_1 = I_1 R_1 + I_3 R_3 $$ $$ E_2 = I_2 R_2 + I_3 R_3 $$Step 3:数値例(\(E_1 = 10\) V, \(E_2 = 8\) V, \(R_1 = 4\) Ω, \(R_2 = 6\) Ω, \(R_3 = 2\) Ω)
①を③に代入して \(I_2 = I_3 - I_1\)、②に代入:
$$ 10 = 4I_1 + 2I_3 \quad \cdots (1) $$ $$ 8 = 6(I_3 - I_1) + 2I_3 = -6I_1 + 8I_3 \quad \cdots (2) $$(1) × 3 + (2):\(30 + 8 = 12I_1 - 6I_1 + 6I_3 + 8I_3 = 6I_1 + 14I_3\)...連立を解いて \(I_1 = 1.0\) A, \(I_2 = 2.0\) A, \(I_3 = 1.0\) A
数値計算の確認:抵抗 10 Ω に電流 0.50 A が流れるとき、電圧は \(V = IR = 0.50 \times 10 = 5.0\) V、消費電力は \(P = I^2 R = 0.50^2 \times 10 = 2.5\) W です。
計算結果の電流が負になった場合、仮定した向きと実際の電流の向きが逆であることを意味します。例えば \(E_1 = 2\) V, \(E_2 = 12\) V のとき \(I_1 < 0\) となり、左の電池を逆流する電流が流れます。スライダーで確認してみましょう。
電流の向きを仮定して計算し、結果が負なら仮定と逆向きに流れています。符号を恐れずに計算しましょう。