オームの法則より、回路に流れる電流は:
$$ I = \frac{E}{R} $$導体棒にはたらく3つの力のつり合いを考えます。
水平方向と鉛直方向に分解すると:
$$ T\sin\theta = BIl \quad \cdots (1) $$ $$ T\cos\theta = mg \quad \cdots (2) $$(1)÷(2) より:
$$ \tan\theta = \frac{BIl}{mg} $$\(\theta = 30°\) を代入して \(B\) について解くと:
$$ B = \frac{mg\tan 30°}{Il} = \frac{mg}{\sqrt{3}\,Il} $$数値計算の確認:電流 10 A の直線導線から距離 5.0 cm の点の磁束密度は \(B = \mu_0 I / (2\pi r) = 4\pi \times 10^{-7} \times 10 / (2\pi \times 0.050) = 4.0 \times 10^{-5}\) T。磁場中の導線に働く力は \(F = BIl = 4.0 \times 10^{-5} \times 10 \times 0.10 = 4.0 \times 10^{-5}\) N です。
3力がつり合っているとき、力のベクトル三角形を描くことができます。\(mg\) と \(BIl\) の合力が \(T\) とつり合うので、直角三角形の辺の比から同じ結果が得られます。
導線でつり下げた導体棒の問題では、張力を2成分に分解して、水平・鉛直のつり合いを立てる。\(\tan\theta\) の式から未知量を求めるのが定石。