教科書(物理) 演習問題4:考えてみよう

解法

直感的理解

日焼けの原因は紫外線です。紫外線の光子は可視光より高いエネルギーをもち、皮膚の細胞内のDNAに損傷を与えます。光の粒子性で考えると、1個の光子のエネルギーが高い(振動数が大きい)ことが重要です。

Step 1:紫外線の光子エネルギー

紫外線(\(\lambda \fallingdotseq 300\) nm)の光子エネルギー:

$$ E = \frac{hc}{\lambda} = \frac{6.6 \times 10^{-34} \times 3.0 \times 10^8}{3.0 \times 10^{-7}} = 6.6 \times 10^{-19} \text{ J} \fallingdotseq 4.1 \text{ eV} $$

Step 2:化学結合のエネルギーとの比較

分子の化学結合エネルギーは数 eV 程度なので、紫外線の光子1個でDNAの結合を切断できます。可視光や赤外線では光子エネルギーが不足します。

$$^4_2 He + ^{14}_7 N \to ^{17}_8 O + ^1_1 H$$ $$Q = (m_{\text{前}} - m_{\text{後}})c^2$$ $$A_{\text{前}} = A_{\text{後}}, \quad Z_{\text{前}} = Z_{\text{後}}$$
答え:
日焼けの原因は紫外線。光子1個のエネルギーが十分大きく、生体分子の化学結合を切断できるため。
補足:ラザフォードの原子核変換

1919年、ラザフォードはα粒子を窒素に当てて酸素と水素に変換しました。これが人類初の原子核変換(核反応)です。

Point

光の粒子性を理解すると、なぜ「光の色(振動数)」が重要で「光の強さ」だけでは説明できない現象があるかがわかります。