重さ \(W = 20\;\text{N}\) の小球を、天井と \(60^\circ\) の角をなす糸1と、水平な糸2でつるします。
例題7と同じ手順です。糸1の張力 \(T_1\) を鉛直成分・水平成分に分解して、つりあいの式を立てます。
Step 1:鉛直方向のつりあい(上向き正)
$$ T_1 \sin 60^\circ - W = 0 $$ $$ T_1 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 20 $$ $$ T_1 = \frac{20}{\dfrac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{40}{\sqrt{3}} = \frac{40\sqrt{3}}{3} \fallingdotseq 23.1\;\text{N} $$Step 2:水平方向のつりあい(右向き正)
$$ T_2 - T_1 \cos 60^\circ = 0 $$ $$ T_2 = \frac{40}{\sqrt{3}} \times \frac{1}{2} = \frac{20}{\sqrt{3}} = \frac{20\sqrt{3}}{3} \fallingdotseq 11.5\;\text{N} $$検算:
$$ T_1 \sin 60^\circ = 23.1 \times 0.866 = 20.0\;\text{N} = W \quad \checkmark $$ $$ T_1 \cos 60^\circ = 23.1 \times 0.500 = 11.5\;\text{N} = T_2 \quad \checkmark $$3力のつりあいでは、力のベクトルを順につなぐと閉じた三角形になります。
天井との角度が \(60^\circ\) なので、力の三角形は 30°-60°-90° の直角三角形です。ただし例題7とは辺の対応が異なります。
$$ W : T_2 : T_1 = \sqrt{3} : 1 : 2 $$\(W = 20\;\text{N}\) より:
$$ T_1 = \frac{20 \times 2}{\sqrt{3}} = \frac{40}{\sqrt{3}} \fallingdotseq 23.1\;\text{N} $$ $$ T_2 = \frac{20}{\sqrt{3}} \fallingdotseq 11.5\;\text{N} $$例題7は天井と \(30^\circ\)(糸がほぼ水平に近い)、本問は天井と \(60^\circ\)(糸がほぼ鉛直に近い)です。
糸が鉛直に近いほど \(T_1\) は小さくなり(\(W\) に近づく)、\(T_2\) も小さくなります。スライダーで確かめてみましょう:
数値計算:計算すると 0 を得る。
数値計算:計算すると 0 を得る。
角度の取り方(水平から or 鉛直から)で \(\sin\) と \(\cos\) が入れ替わります。必ず図を描き、どの角度を使っているか確認してからつりあいの式を立てましょう。スライダーで角度と重さを変えて、張力の変化を体感してください。