教科書(物理基礎) 類題13:2物体の運動方程式

解法

直感的理解
例題13と同じ「水平面上の物体 + 鉛直に垂れ下がるおもり」の問題ですが、質量が変わっています。手順は同じです:各物体に運動方程式を立て、連立して加速度と張力を求めます。スライダーで質量を変え、\(a\) と \(T\) の変化を確認しましょう。

解法

なめらかな水平面上の質量 \(m_A = 0.40\) kg のAと、軽い糸でつないだ質量 \(m_B = 0.10\) kg のBが鉛直に垂れ下がっています。

Step 1:各物体の運動方程式

$$ A\text{(水平方向):} 0.40\,a = T \quad \cdots(1) $$ $$ B\text{(鉛直下向き正):} 0.10\,a = 0.10 \times 9.8 - T = 0.98 - T \quad \cdots(2) $$

Step 2:加速度を求める

(1) + (2):

$$ (0.40 + 0.10)\,a = 0.98 $$ $$ a = \frac{0.98}{0.50} = 1.96 \fallingdotseq 2.0\;\text{m/s}^2 $$

Step 3:張力を求める

$$ T = 0.40 \times 1.96 = 0.784 \fallingdotseq 0.78\;\text{N} $$
答え:\(a \fallingdotseq 2.0\;\text{m/s}^2\)、\(T \fallingdotseq 0.78\;\text{N}\)

数値計算:0.10 × 9.8 = 0.980

数値計算:0.10 × 9.8 = 0.980

Point

例題13(\(m_A = 0.20, m_B = 0.30\))では \(a \fallingdotseq 5.9\) m/s² でしたが、類題(\(m_A = 0.40, m_B = 0.10\))では \(a \fallingdotseq 2.0\) m/s² と小さくなりました。Bの質量(駆動力の源)が小さくなり、Aの質量(引きずられる側)が大きくなったためです。

💡 加速度の一般式と極限ケース

一般式は:

$$ a = \frac{m_B g}{m_A + m_B} $$

極限を考えると物理的意味がわかります:

  • \(m_A \to 0\)(Aがほぼ無質量):\(a \to g\)(Bは自由落下に近づく)
  • \(m_A \to \infty\)(Aが非常に重い):\(a \to 0\)(Bはほとんど動けない)
  • \(m_B \to 0\):\(a \to 0\)(駆動力がない)
📐 張力の一般式

張力は次のように表せます:

$$ T = m_A a = \frac{m_A m_B g}{m_A + m_B} $$

この式は \(m_A\) と \(m_B\) について対称的です。\(m_A \to \infty\) のとき \(T \to m_B g\)(Bが静止し張力 = 重力)、\(m_A \to 0\) のとき \(T \to 0\)(糸が引っ張れない)です。