時間 $t$ を進めると,波が右へ移動していく様子を確認できます。
スライダーを動かして,以下の点に注目してください。
シミュレーションで「波形が重なる瞬間」を探すことで,周期の意味を視覚的に確認できます。
まず,グラフから波の情報を読み取ります。
$t=5.0\,\text{s}$ の間に波が進む距離 $\Delta x$ は,
$$ \Delta x = v \times t = 0.10 \times 5.0 = \boldsymbol{0.50 \, \text{m}} $$
つまり,$t=0$ の波形全体を,右($x$軸正の向き)に $0.50\,\text{m}$ だけ平行移動させればよいことになります。
具体的な点の移動を見てみましょう:
これらをつなぐと,上記のシミュレーションで $t=5.0$ としたときの青い線のようになります。
波形の作図では,山・谷・ゼロ点など特徴的な点の移動先を先にプロットし,それらを滑らかにつなぐのがコツです。
波形が元の形とぴったり重なるのは,波がちょうど1波長分 ($\lambda$) 進んだときです。
(さらに時間が経てば2波長,3波長…進んだときも重なりますが,最初は1波長分です)
波が1波長分進むのにかかる時間を 周期 $T$ といいます。
周期の公式 $T = \frac{\lambda}{v}$ を用いて計算します。
条件:波の速さ 0.10 m/s、波長 2.0 m。
振動数の計算:
$$f = \frac{1}{T} = \frac{v}{\lambda} = \frac{0.10}{2.0} = 0.050\,\text{Hz}$$角振動数は $\omega = 2\pi f = 2\pi \times 0.050 = 0.314\,\text{rad/s}$、波数は $k = 2\pi/\lambda = 2\pi/2.0 = 3.14\,\text{rad/m}$ です。
この波の変位を式で表すと:
$$y(x,t) = A\sin(kx - \omega t) = A\sin\left(\frac{2\pi}{2.0}x - \frac{2\pi}{20}t\right) = A\sin(\pi x - 0.1\pi t)$$$t = 5.0\,\text{s}$ のとき $y(x, 5) = A\sin(\pi x - 0.5\pi)$。$x = 0$ では $y = A\sin(-\pi/2) = -A$ で谷の位置です。
波のグラフ($y$-$x$ 図)の問題では,「波形は形を変えずにそのまま平行移動する」というイメージが最も重要です。波の基本公式 $v = \frac{\lambda}{T} = f\lambda$ の関係をグラフから読み取れるようにしましょう。