問題の $y-x$ 図を見てみましょう。
波の速さが $v = 2.0 \text{ m/s}$ と与えられています。波の基本公式 $v = \frac{\lambda}{T}$(または $v = f\lambda$)を用いて,周期 $T$ と振動数 $f$ を求めます。
周期 $T$ の計算:
$$T = \frac{\lambda}{v} = \frac{4.0 \text{ m}}{2.0 \text{ m/s}} = 2.0 \text{ s}$$
振動数 $f$ の計算:
$$f = \frac{1}{T} = \frac{1}{2.0 \text{ s}} = 0.50 \text{ Hz}$$
条件:振幅 2.0 m、波長 4.0 m、速さ 2.0 m/s。
角振動数と波数:
$$\omega = \frac{2\pi}{T} = \frac{2\pi}{2.0} = \pi\,\text{rad/s} \fallingdotseq 3.14\,\text{rad/s}$$ $$k = \frac{2\pi}{\lambda} = \frac{2\pi}{4.0} = \frac{\pi}{2}\,\text{rad/m} \fallingdotseq 1.57\,\text{rad/m}$$この波が $+x$ 方向に進むとき、$y = A\sin(kx - \omega t) = 2.0\sin(1.57x - 3.14t)$〔m〕。$t = 0$、$x = 1.0\,\text{m}$ を代入すると $y = 2.0\sin(1.57) = 2.0 \times 1.0 = 2.0\,\text{m}$(山)で、グラフと一致します。
波の基本公式 $v = f\lambda = \frac{\lambda}{T}$ を使えば,グラフから読み取った $\lambda$ と与えられた $v$ から $T$ と $f$ を全て求められます。
$y-x$ 図は「$t=0$ の瞬間の写真」です。ここから $t>0$ の未来の動きを知るには,「波を進行方向に少しずらして描く」のが鉄則です。
この問題の場合,波を右にずらすと,$x=0$ の原点の山は下向きに動くことがわかります。つまり,$t=0$ の直後は $y < 0$ となります。
以下のシミュレーターで「時間」スライダーを動かし,上のグラフの赤い点($x=0$)と,下のグラフの赤い点(その時刻の変位)が連動している様子を確認しましょう。
薄いグレーの線は「少し未来の波」を表しており,これを見ると点が次にどちらへ動くかがわかります。
これらを組み合わせると,原点から始まり,まず下に下がり,2.0秒で1回振動する正弦波(サインカーブ)を描けば正解です。
$y$-$x$ 図から $y$-$t$ 図を描くには:(1) 注目点の $t=0$ での変位を読み取り,(2) 波を少し進めて次の瞬間の変位の向きを判定し,(3) 周期 $T$ で繰り返す正弦波を描きます。「写真」から「定点動画」への変換をイメージしましょう。