音の反射(やまびこ)を利用して壁までの距離を求める問題です。
壁に向かって音を出し、\(t\) 秒後に反射音が聞こえたとします。音の速さを \(V\) とすると、音は壁まで行って帰ってくる往復で距離 \(Vt\) を進みます。よって壁までの片道の距離は:
$$ d = \frac{Vt}{2} $$たとえば \(V = 340\) m/s の空気中で、音を出してから \(t = 1.0\) s 後に反射音が聞こえたとき:
$$ d = \frac{340 \times 1.0}{2} = \frac{340}{2} = 170 \text{ m} $$壁までの距離は170 mです。
もし気温が \(25\)℃ なら \(V = 331.5 + 0.6 \times 25 = 346.5\) m/s となり:
$$ d = \frac{346.5 \times 1.0}{2} = 173.3 \text{ m} $$やまびこの原理は工学的にも広く応用されています:
水中で深さ \(h\) を測る場合、水中の音速 \(V_w \fallingdotseq 1500\) m/s を使い、\(h = \frac{V_w t}{2}\) で計算します。
反射の問題では「音は往復する」ことを忘れずに。\(\frac{1}{2}\) のかけ忘れが最も多い誤答です。\(d = \frac{Vt}{2}\) を確実に覚えましょう。