教科書(物理基礎) 類題7:弦の振動

解法

直感的理解
ギターのフレットを押さえて弦の振動する部分を短くすると高い音が出ます。公式 \(f_1 = \frac{v}{2l}\) でも、\(l\) が小さくなると \(f_1\) が大きくなることがわかります。長さと振動数は反比例の関係です。

例題7の類題です。弦の長さと振動数の反比例の関係を確認します。

弦の長さと振動数の関係

基本振動数の公式:

$$ f_1 = \frac{v}{2l} $$

波の速さ \(v\) が同じとき、\(f_1\) は \(l\) に反比例します。

具体的な数値計算

波の速さ \(v = 240\) m/s のとき:

\(l = 0.60\) m の場合:

$$ f_1 = \frac{240}{2 \times 0.60} = \frac{240}{1.20} = 200 \text{ Hz} $$

弦を半分の長さ \(l = 0.30\) m にすると:

$$ f_1' = \frac{240}{2 \times 0.30} = \frac{240}{0.60} = 400 \text{ Hz} $$

振動数は2倍、つまり1オクターブ高い音になります。逆に弦を2倍の \(l = 1.20\) m にすると:

$$ f_1'' = \frac{240}{2 \times 1.20} = \frac{240}{2.40} = 100 \text{ Hz} $$

振動数は半分、1オクターブ低い音になります。

答え:
弦が短いほど基本振動数は大きく(高い音)、長いほど小さい(低い音)。\(f_1 = \frac{v}{2l}\) より、\(f_1\) と \(l\) は反比例。
補足:比の計算テクニック

弦の長さが変化したときの振動数の変化は、比を使うと楽に求められます。

\(v\) が同じ2つの弦の基本振動数の比は:

$$ \frac{f_1'}{f_1} = \frac{v/(2l')}{v/(2l)} = \frac{l}{l'} $$

例えば、弦の長さが \(l\) から \(\frac{2}{3}l\) に短くなったとき:

$$ \frac{f_1'}{f_1} = \frac{l}{\frac{2}{3}l} = \frac{3}{2} $$

振動数は \(\frac{3}{2}\) 倍。音楽では完全5度(ドからソ)に相当します。

Point

弦の基本振動数 \(f_1 = \frac{v}{2l}\) では、\(f_1\) は \(l\) に反比例、\(v\) に比例。比較問題では比で計算すると効率的です。