電力(1秒あたりの消費エネルギー):
$$ P = IV = I^2 R = \frac{V^2}{R} \quad [\text{W}] $$電力量(消費した総エネルギー):
$$ W = Pt = IVt = I^2 R t = \frac{V^2}{R} t \quad [\text{J}] $$実用単位の換算:
$$ 1\,\text{kWh} = 1000\,\text{W} \times 3600\,\text{s} = 3.6 \times 10^6\,\text{J} $$例1:100 V、5.0 A の電気ストーブの消費電力
$$ P = IV = 100 \times 5.0 = 500\,\text{W} $$例2:この電気ストーブを 2 時間使ったときの電力量
$$ W = Pt = 500 \times 2 = 1000\,\text{Wh} = 1.0\,\text{kWh} $$例3:電気料金(1 kWh あたり 30 円)
$$ \text{料金} = 1.0 \times 30 = 30\,\text{円} $$物理の問題では J(ジュール)で計算しますが、日常生活では kWh(キロワット時)が一般的です。
100 W の電球を 10 時間つけると \(100 \times 10 = 1000\,\text{Wh} = 1\,\text{kWh}\)、これが電気メーターに記録されます。
家電製品には「定格電力」が表示されていますが、実際の消費電力は電圧に依存します。
例:「100 V・500 W」の電気ストーブの内部抵抗は
$$ R = \frac{V^2}{P} = \frac{100^2}{500} = 20\,\Omega $$これを 90 V で使うと消費電力は
$$ P' = \frac{V'^2}{R} = \frac{90^2}{20} = 405\,\text{W} $$電圧が 10% 下がると電力は約 19% も減ります(\(V^2\) に比例するため)。
電力 \(P = IV\) と電力量 \(W = Pt\) は区別しましょう。電力は「瞬間のパワー」、電力量は「トータルのエネルギー消費」。家庭の電気料金は kWh 単位で計算されます。1 kWh = \(3.6 \times 10^6\) J の換算も覚えておきましょう。