あらい斜面を滑り下りる物体には、重力の斜面方向成分(下向き:\(mg\sin\theta\))と動摩擦力(上向き:\(\mu' mg\cos\theta\))の2 つの力が斜面方向に綱引きしています。下向きが勝てば加速、上向きが勝てば減速、等しければ等速。
イメージは「滑り台と摩擦の競争」。傾きが急なほど重力成分が勝ち、加速度が大きくなる。摩擦係数が大きいほど摩擦が勝ち、加速度は小さく(場合によってはマイナス=動かない)になる。
傾角 \(\theta\)・動摩擦係数 \(\mu'\) の斜面を滑り下りる物体の加速度の大きさ。運動方程式を斜面方向に立てて、重力成分と摩擦力の差を求めます。
動摩擦力の向きは「運動方向と逆」なので、滑り下りるときは斜面上向き、滑り上るときは斜面下向き。逆向きを間違えると符号が反転して大きな計算ミスに。\(N = mg\) と勘違いしないこと(斜面では \(N = mg\cos\theta\))。