あらい斜面を初速 \(v_0\) で上方にすべらせると、まず減速して最高点で一瞬止まり、条件次第で(\(\tan\theta > \mu_s\) なら)下降を始めます。動摩擦力は常に運動方向と逆向きなので、上りと下りで摩擦力の向きが反転します。
上昇中:重力斜面成分(下向き)+ 摩擦力(下向き)→ 大きな減速。下降中:重力斜面成分(下向き)− 摩擦力(上向き)→ 小さな加速。「上りの加速度の大きさ」と「下りの加速度の大きさ」は違う値になることに注意。
(1) 上昇中の加速度の大きさ \(|a_1|\)、(2) 上昇する距離(最高点までの距離)、(3) 下降中の加速度 \(a_2\) や下降後の速度。「行き」と「帰り」で別々に運動方程式を立てる。
「上りと下りで加速度が同じ」と勘違いしやすい — 違う!。摩擦が運動方向と逆向きという性質から、上りでは加速度がより大きく、下りではより小さい。エネルギー保存則だけでは「行きと帰りの差」が出せないので、各区間で運動方程式を別々に解こう。