地球が自転しているため、地上の物体は地軸からの距離 \(R\cos\theta\) を半径とする円運動をしています(\(\theta\) は緯度)。回転系では遠心力がはたらき、これが「真の重力」(万有引力)を弱めます。重力は「万有引力 − 遠心力(の動径成分)」になり、緯度ごとに値が変わるのです。
イメージは「メリーゴーランド」。中心軸から離れているほど大きな遠心力を感じる。北極(自転軸上)では遠心力ゼロ、赤道で最大。だから赤道では北極より少し体が軽い。
(1) 緯度 \(\theta\) の地点での遠心力 \(F'\)。
(2) 同地点の万有引力 \(F\)。
(3) 重力加速度 \(g\)(の動径成分)。
(4) 北極と赤道の \(g\) の差 \(\Delta g\)。
遠心力の方向は地軸から外向きであって、地球中心から外向きではありません。重力に効くのは「地球中心から外向きの成分」だけ。これが \(F'\cos\theta\) で、\(\cos\theta\) が二度かかって \(\cos^2\theta\) になります。1回目は遠心力の大きさを決め、2回目は動径方向の成分をとる、という意味です。