💡 ヒント:ケプラーの第三法則と惑星の力学的エネルギー

📋 問題の状況を整理しよう

直感的理解

太陽のまわりを回る惑星について、円運動(万有引力 = 向心力)から速さ \(v\) と周期 \(T\) を導出すると、\(T^2/r^3\) は太陽の質量と \(G\) だけで決まる定数になります。これがケプラーの第三法則の物理的起源。さらに2つの惑星のエネルギーを比較すると、「\(E\) が小さい(より負の)惑星ほど内側で速い」というパラドックス的な関係が見えます。

イメージは「深い井戸の底に居る方が動きが激しい」。重力場のポテンシャル井戸が深いほど、衛星は強く引っ張られ、円軌道を維持するために速く回らないといけない。

✏️ 求めるもの

[A] 万有引力 = 向心力から \(v, T\) を導き、\(T^2/r^3\) が定数であることを示す。
[B] 運動エネルギー \(K\) と力学的エネルギー \(E\) を求める。\(E_A < E_B\) のとき、\(v_A\) と \(v_B\) の大小関係。

🔬 シミュレーションで体感

👀 観察のポイント

💡 考え方のヒント

🔧 使う道具
  1. [A](1) 速さ:万有引力 = 向心力で \(v\) を出す
  2. [A](2) 周期:\(T = 2\pi r/v\)
  3. [A](3) 第三法則:\(T^2\) を計算し、\(r^3\) で割る。\(m\)(惑星の質量)も \(r\) も消えて、\(M\)(中心天体の質量)と \(G\) だけ残る
  4. [B](1) エネルギー:\(K = \frac{1}{2}mv^2\) に \(v^2 = GM/r\) を代入。\(E = K + U = K + (-2K) = -K\)
  5. [B](2) 大小関係:\(E = -GMm/(2r)\) より、\(E\) が小さい(より負)→ \(r\) が小さい → \(v\) が大きい
注意

「\(E\) が小さい → 速さも小さい」と思いがちですがです。\(E\) が小さい(より負)ということは、深い井戸の底に居て強く束縛されている状態。そこで円軌道を維持するためには大きな速度が必要なのです。\(K\) は \(E\) と逆符号の関係(\(K = -E\))にあることを覚えておきましょう。