太陽のまわりを回る惑星について、円運動(万有引力 = 向心力)から速さ \(v\) と周期 \(T\) を導出すると、\(T^2/r^3\) は太陽の質量と \(G\) だけで決まる定数になります。これがケプラーの第三法則の物理的起源。さらに2つの惑星のエネルギーを比較すると、「\(E\) が小さい(より負の)惑星ほど内側で速い」というパラドックス的な関係が見えます。
イメージは「深い井戸の底に居る方が動きが激しい」。重力場のポテンシャル井戸が深いほど、衛星は強く引っ張られ、円軌道を維持するために速く回らないといけない。
[A] 万有引力 = 向心力から \(v, T\) を導き、\(T^2/r^3\) が定数であることを示す。
[B] 運動エネルギー \(K\) と力学的エネルギー \(E\) を求める。\(E_A < E_B\) のとき、\(v_A\) と \(v_B\) の大小関係。
「\(E\) が小さい → 速さも小さい」と思いがちですが逆です。\(E\) が小さい(より負)ということは、深い井戸の底に居て強く束縛されている状態。そこで円軌道を維持するためには大きな速度が必要なのです。\(K\) は \(E\) と逆符号の関係(\(K = -E\))にあることを覚えておきましょう。